MAKI

四十路でママで大学院を修了/ 教育と文学/ものの見方、概念理解、価値観を英語授業デザイ…

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四十路でママで大学院を修了/ 教育と文学/ものの見方、概念理解、価値観を英語授業デザインに / 絵本好き / ツムラ#OneMoreChoiceプロジェクト「#我慢に代わる私の選択肢」投稿コンテスト入賞

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  • 教育あれこれ

    教育について、思うことを徒然に書いた記事を集めています。

  • Picture Books

    絵本はこちらに。小学生や大学生への絵本実践や、息子たちのお気に入り絵本も。英語や日本語、その他の言語もときどき。

  • 大学院で学ぶ

    小学校の専任教諭を辞めて大学院に。そのいきさつや、院での授業や研究、読んだ本など。実のところ、どれくらい忙しいの?とか。M2のときは学生+小学校で非常勤講師してました。

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ママ、大学院にいく 〜トリプル受験の行方

その年、長男は高校3年生、次男は中学3年生。 それぞれ、大学受験と、高校受験を控えていた。 ママはフルタイムで仕事していた。 思春期の息子たちはそれぞれ、学校や部活やらに忙しく、家ではぶっきらぼうでどこまでも思春期だった。 ママは、小学校の先生をしていた。 とにかく忙しい毎日だった。 その年の5月ごろから、「ヘルペスが治らない」状態が続くようになった。 お医者さまには「こんなに治らないなんて、大きい病院で診てもらった方がいい」って言われるようになった。でも、原因がわかっ

    • 違いに気づく

      春から新生活を送っている長男。 東京と全然ちがう!と笑ってました。 そう、今いる箱を出ないと 気づかないことがいっぱいあるよね。 東京が異質なんだよね、ほんとに。

      • 東京ではない街で、珈琲を

        春から会社の寮に住んでいる長男。 部屋にテレビはないそうです。でも特に困っていないのだとか。 そして彼、コーヒーミルで毎日珈琲を淹れているというから驚き。 実家にいるとき、埃をかぶってたあのミル? 友達にもらったあのミル、寮に持っていったんだ?! 近所の珈琲屋さん なんでも、寮の近くを散策していたら、ちいさな珈琲屋さんがあったのだとか。 な、なんですかその、ノスタルジックで時間がゆっくり流れてるようなストーリー。 仕事は、必死についていかなきゃ置いていかれる日々

        • はじめての寮生活

          春に就職で家を出た長男が、GWで帰ってきた。 日々の連絡は、用事がある時にLINEがたまに来るくらい。どうしているかなあ、と思っていたけれど。 寮生活が初めてな長男は、 と。 寮には同期と先輩がいて、なんだか楽しそう。 お風呂は共同で、同期がいっしょになると湯船につかって話をしたりするんだって。家にいたときはシャワーでカラスの行水だったのに笑 部屋は狭いと言われているけれど、実家の自分の部屋よりずっと広い。テレビはないけど、特に困ったと感じたこともない。 そして

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          『学びを自分でデザインする子どもを育てる学校』を読んで

          この本をいただいたので、読んでみた。 東京学芸大学附属世田谷小学校(2023)『学びを自分でデザインする子どもを育てる学校』.東洋館出版社 印象に残ったところをいくつか紹介したい。 はじめに教職員がやることは「子どもの学びをデザインする環境をデザイン」。いや、ほんとそれ、だ。このことばにまず共感。 こどもが学びを自分ごとにすることが大前提。ふむふむ。 これは本当に、何よりも優先させたいこと。しかし、既存の学校の当たり前からの脱却を伴うので、相当な意識とデザインが必要

          『学びを自分でデザインする子どもを育てる学校』を読んで

          ママ友っていうか、普通に友だち

          わたしはいわゆる「ママ友」としてのふるまいが、おそらく苦手である。 とはいえ、仕事をせずに家にいた時期も含めて、20数年で多くのママ友さんたちに出会い、楽しい時間を過ごしたり、たくさん助けてもらったりもした。 今もやりとりのある人たちもいるけれど、たいていはもう連絡を取っていないかな。 わたしはどうやら、子どもたちの話になるのはよいとして、話題がそれに終始してしまうことをつまらないと感じてしまうらしい。 と、とあるママ友に伝えると、 と釘を刺された。 「○○くんマ

          ママ友っていうか、普通に友だち

          洋楽Dictationは、バトンだ。

          ユーミンの『ひこうき雲』という曲が好きだ。 小学校の音楽の授業で、先生がいろいろな曲を教えてくれた。 教科書以外に習うその曲たちについて、先生が語るストーリーも大好きで、 と配ってくださるそのプリントたちが、本当に楽しみだった。 歌詞とともに描かれた挿絵に自分で丁寧に色を塗り、学校帰りの道や家でも、よく歌を口ずさんでいた。 『ひこうき雲』は、そんな曲のなかのひとつ。 ある女の子の実話をもとにした曲で、病気で外に出られない女の子が空を眺める描写を、少女だったわたしは

          洋楽Dictationは、バトンだ。

          音のないこと

          いつの頃からか、 運転中にBGMをかけるのをやめた。 音を邪魔と感じるようになったというか…気づいたら、音楽をかけなくなっていた。 仕事をするときは、基本的には無音を好むわたし。無意識に、感性を研ぎ澄ましているのかもしれないなあ。 そういうときには音がかかっていても、集中できれば基本的に聞こえなくなるんだけれど、ふとした瞬間に聞こえる音が集中を削ぐので、やっぱり無音が心地よい。 音についての講座を受けたことがある。 無音にして耳を澄ます時間を日常に取り入れると、聞こ

          音のないこと

          優等生バイアス

          優等生と呼ばれる苦痛。 この痛みから、わたしはとっくに解放されたと思っていた。 真摯にものごとに取り組んでいるとき、自分のまわりの行動がその真摯さと異なるものだったとき、相対的に「優等生」というカテゴリーに入れられてしまうことがある。 でも、それはとても不本意だ。 優等生バイアスに苦しんだ過去 高校入学の際、成績トップだったわたし。入学式で代表として挨拶をすることに。そこで周囲からかけられた「あの子、優等生」というバイアス。そのバイアスに、わたしは以後3年間苦しみ続け

          優等生バイアス

          『青空と逃げる』を読む

          辻村深月の作品を、 読み続けている。 辻村深月(2018).『青空と逃げる』.中央公論新社 いままでの辻村作品のなかでいちばん好きな作品になった。 母と息子 まず、母と息子。 お互いを想い、労わりあいながらも、生じるさまざまな戸惑いやすれ違い。でも、ともにいるふたり。読み進めながら、ふたりを応援している自分に気づく。 息子の想いも、母の想いも。なんて繊細に描かれているんだろう。 日本国内を転々と ある理由から、母と息子は逃げる。 家島や別府、そして仙台へ。

          『青空と逃げる』を読む

          スーパールーキーに思うこと

          今年、ドラフト1位で入団した、 横浜DeNEベイスターズ の度会隆輝選手。 開幕2試合で、ホームランを連発。 もちろん期待はしていたんだけれど、期待の斜め上の活躍にファンの歓喜が止まらない。 彼がファンを惹きつけるのは、そのプロ入りにつながるストーリーも大きい。 ドラフトで指名されなかった過去 彼は横浜高校で活躍し、甲子園にも出場。 でも高校3年生のドラフト会議で、彼の名前が呼ばれることはなく。 その後、社会人野球で大活躍し、 3年後、3球団からの指名を受け、横浜

          スーパールーキーに思うこと

          空の巣症候群、3日目

          この春、就職する長男を、 笑顔で喜びとともに送り出してから3日。 ふと気を抜くと、涙があふれてしまうわたしは異常なんだろうか? それとも、これが正常な、空の巣症候群なんだろうか? 小さな頃から、こういう別れの場面にめっぽう弱い自覚のあるわたしは、 こういうときに自分がどうしていれば、わりとニュートラルに過ごせるかについて、少女の頃よりは心得てはいる。 たぶんね、粛々と、目の前にあるやるべきことを、あまりギアを高くせずにこなすのが、いちばんいい。 新学期の授業を考え

          空の巣症候群、3日目

          メンターとメンターテキスト - 『国語の未来は「本づくり」』より

          最近、ライティング・カンファランス の本を読んでいる。 メンターやメンターテキストの存在がライティング指導に有効という文脈において、リンクしていると思い起こされたのが、こちらの本、『国語の未来は「本づくり」』だ。 P.ジョンストン、K.シャンボー、A.ハートウィグ、S.へるまー、M.コマール、T.クルーガー、L.マカーシー作 マーク・クリスチャンセン、吉田新一郎訳.(2021)『国語の未来は「本づくり」』.新評論 端的にいうと、日本の教育において言えば「国語教育」のなか

          メンターとメンターテキスト - 『国語の未来は「本づくり」』より

          100本ノックから見えたこと

          #note100本ノック Day 100(写真は、noteのお知らせから引用しました) たどり着きました、100本目。 わたしは気分屋なので、気分が乗っている時はまだしも、気分が乗らないときに書くことはとても苦行でした。 でもあえて、 「毎日続けて100本」を自分に課しました。 そこで何が見えてくるのかを、 見てみたかったからです。 見えてきたこと それで、何かが見えたのかということですが…。 おそらく、自分の気分が乗ったときにだけ書くルールにしていたら、書かな

          100本ノックから見えたこと

          『まどのそとの そのまたむこう』

          #note100本ノック Day 99 昨日、ご紹介した モーリス・センダックのoutside over thereという作品。 Maurice Sendak(1989) OUTSIDE OVER THERE. HarperCollins 実は、日本語翻訳が2つある。 先日、1冊を借りてきた。 こちらは、古い方の作品。 モーリス・センダック作、わきあきこ訳(1983)『まどのそとの そのまたむこう』.福音館書店 そして今日、予約していたもう1冊を借りてきた。 こち

          『まどのそとの そのまたむこう』

          『OUTSIDE OVER THERE』

          #note100本ノック Day 98 こちら、 最近出会ったことば。 尊敬する文学の先生が 教えてくださった。 どんな意図のことばかというと… 深海にダイブするような覚悟でないと、 真実は求められない…。 わたしたちは、 そうやって芸術家が求めた真実を 例えば、 作家が文学といった形で表現した作品を 味わっているんだなあ、と思うと 文学を読むことが、 より愛おしくなる。 ちなみに最近は、 モーリス・センダックを読んでいます。 Maurice Sendak(

          『OUTSIDE OVER THERE』