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学生とチロルチョコ④ 探求のはじまり

#note100本ノック
Day 20

この100本ノックでは、洋楽Dictation、Speech、そしてTopicを組み合わせたアクティヴィティの中で、英語が苦手と語る学生たちが英語を楽しむ学習者へと変わっていく要因を探求していきます。

この記事では、チロルチョコレートから始まった実践を紹介しています。この記事から始まり、今回が④になります。


今回も学生のコメントをどうぞ。

一番印象に残った授業はTirol-Chocolateである。異なる国の価値観と自分の価値観を比べることができ、その国の文化や印象などを深く知ることができた。
また、他の人の意見を知ることができ、英語力以外も学ぶことができた非常に印象深い授業だった。

学生の後期の振り返りより

異なる国の価値観、自分の価値観。もちろん日本という国の価値観や、他の人の価値観についても考えます。心を揺さぶられている様子が伝わってきます。

英語力以外も学ぶことができた非常に印象深い授業だった。」という彼のことばにハッとさせられます。英語の授業で学ぶことは、英語という言語だけじゃないですよね。

この頃になると…学生からこの実践に関連した題材についてメールが来たり、授業の際に報告してくれることが増えていきます。

タイのタバコのパッケージ

ある学生が「タイのタバコのパッケージって見たことありますか?」「検索してみてください」と。

その場で検索をして…ことばを失いました。大変にショッキングな写真が印刷されたパッケージが無数に出てきます。

Googleに「タイ」「タバコ」「パッケージ」と入力して検索した画面

聞けば、これは若者の間ではよく知られていることだと。しかし、そばで話を聞いていた学生は「知らなかった」と答えたので、授業でみんなにシェアしよう、ということになりました。

シェアすると「お前、大丈夫かよ」と友達の肩をたたく学生が。喫煙する学生に対しての声かけだった様子。(注:2年生のクラス。彼は成人しています)

「こういうパッケージを見ると、吸いたい気持ちに変化が起きるんですか?」と尋ねてみたのですが、彼の返答は「パッケージがどうであろうと、吸いたい人は吸いますよ」でした。

メールも届く

そういえば、授業以外に、メールも届きました。

本日、スーパーにてこちらを発見しましたので思わず写真を撮ってしまいました笑

先生にもぜひ報告したいと考えメールさせて頂きました。

学生のメールより引用

添えられていた写真はこちらです。

学生のメールより:あるスーパーの陳列棚


森永製菓株式会社 森永ホットケーキミックス「おうちでつくれる しろくまちゃんのほっとけーき」


森永製菓株式会社 森永ホットケーキミックス「おうちでつくれる しろくまちゃんのほっとけーき」


『しろくまちゃんのほっとけーき』と森永製菓のホットケーキミックスとのコラボレーション!

実は、この商品については認識していたのですが、つい知らんぷりをして驚いたフリをしてしまいました(ゴメン…)。でも彼らのうちの誰かが見つけてきてくれることをなんとなく信じていたのかも。

授業のときに知らせるのではなく、メールしてくるあたり、早く知らせたいという熱い想いを感じませんか?

クラスで共有すると、学生たちは、またまたいろいろなことを語り始めます。

ホットケーキはジャンクフードとは違うから、これはいいのでは?

授業中の学生の発言より

それって、どこで線を引くんだろうね。政策にするとしたら。

授業中の学生の発言より

線引き、難しそうじゃない?

授業中の学生の発言より

イギリスの政策の詳しい内容まで気になってきています…。


記事もまた来た

ということで、この実践は終わることなく、ひっそりと続き。

それをオールライトちえみ(詳しくは①〜③をご覧ください)に話すと、学生の関心の高さをとても喜び、そして…

こんな記事もあるよ!とまたURLを送ってきました…。

また読ますんかい!笑 もうここまできたら乗り掛かった船だ。学生に共有しました。彼らは今回も分担して要訳してました。

授業中に使用していたPadletより

こちらの記事は、Yale大学の「パッケージが子どもたちの嗜好に及ぼす影響」に関する研究結果が書かれていました。

英語苦手な学生たち、(分担したとはいえ)頑張って英語の記事を2本読み切っています。ミラクル!


そして、まだ止まらない彼ら。海を超えたイギリスに、想いを馳せる時間が増えてきています笑

次回は、とうとうイギリスに向けてボイスメッセージを送信。

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