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分かった気にならない―こころをそのまま感じられたら

今日から新年度!という方も多いでしょうか😊?

4月1日は、毎年わくわくして大好きです。

そんな今日ご紹介する本は『こころをそのまま感じられたら』📖

大好きな精神科医・星野概念さんのエッセイです。

つらい心がなんとなく楽になって、
少しでもほぐれますように。

人の話を聞くのは簡単ではないけれど、
安心して話せる場所になりますように。

そんなことを考えながらの日々を、注目の精神科医が綴ったエッセイ集。

書籍紹介より

「分かった気にならない」の難しさ

私は、星野概念さんの文章が大好きなんです。

「何でだろう?」と考えてみると、きっと、誰に対しても決めつけずお話を聞く方だからなのではないか、と思いました。

(お会いしたことはないんですが、星野さんの文章から、そう受け取っています!)

本書のタイトルにもある「そのまま感じる」について、星野さんはこんな風に述べています。

これは、僕の中では以前から自分が大切だと考えている、分かった気にならないということにつながっているようです。

30代になって思うのは、この「分かった気にならない」の難しさです。

経験を積んできたからこそ、”自分なりの正解”が確立されてきて、それを完全に手放すのが本当に難しいと思うんです。

「言葉以外の情報」は「言葉」と同じくらい大切にしたい

星野さんは「分かる」について、さらにこんな風に述べています。

そもそも人のことを「分かる」ということがあるのでしょうか。
自分のことで考えてみると、仲のいい友人や家族にも言っていない気持ちなんていくらでもあります。
・・・・
こういった言わない気持ちの存在には、言葉だけのコミュニケーションだとなかなか気づけません。

いくらLINEやメールを使って、言葉を選んで伝えたつもりになっても、”文字だけ”では伝わらないことってたくさんあるんですよね。これは、自戒も込めて。

だから、コミュニケーションでは「言葉以外の情報」は「言葉」と同じくらい大切にしたいと思うんです。

例えば、場がパッと明るくなる笑顔とか、「この人には話してもいいかな」と思ってもらえるような雰囲気とか。

そういう曖昧な要素を、大切にしたい。

直接会っていく中で、そういった「言葉以外の情報」で相手を分かることに、少しでも近づいていけたらいいですね。

「分かる」より「感じる」春にしよう

「分かる」は「感じる」と違います。
・・・
人は、人のことを分かりきることができないのです。
これは、とても大切で本質的なことだと思います。

春は、出会いの季節でもあります。

初めましての人に対してこそ、「分かった気にならない」。

どちらかというと、相手を「感じる」イメージを大切にしたいですね。

最後に、少しだけおまけ。

最近、「まきちゃんって、〇〇だよね。だから、絶対△△が合うと思うんだよね!」と言われて、違和感を覚えました。

誰かに自分のことを決めつけられるって、こんなに悲しいことなんだと思って。

人は、人のことを分かりきることができない

だから、「分かった気になった自分」は横にひょいと置いて、純粋に「感じる」ことを大切にできる4月にしたいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました🍀



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