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好きなフレーズ、好きな文章。

印象に残ってる文章、印象に残ってるフレーズってある?

以前そんな質問を見て、考えてみたことがあるのだけど、私にはぱっと思い浮かぶものがなかった。

なんかさ、好きな物語の文章とか、好きなキャラのセリフとか、浮かんでもよさそうなものなのに。
本も絵本もまんがもよく読むし、好きなお話もたくさんあるんだけどな。読んでるといいなぁと思うセリフとかフレーズとかもあるんだけど。
逆にいろいろ好きだからか、これ!というのが出てこないのかもしれない。単に、いいなと思っても忘れるだけかもしれないけども。

なので、これが好き!って言えるフレーズがあるのってちょっとうらやましい。


セリフとかフレーズとかは思い浮かばないのだけど、でも、好きな文体っていうのはあるな、って思う。
こんな空気感の文章が好き、っていうのもある。

よく読んでいる本はやっぱり文体も好みのものが多くなるし、少なくとも読みやすく感じるものが多い。
内容好きだったら文体関係なく読めてしまうものもあるのだけど、内容だけでなくセリフの言い回しとか文のリズムとか、言葉の選び方とか、なんなら漢字ひらがなのバランスとかも好みとか読みやすさとかにつながるよね。

で、この人の文章が好きなんだろうなぁ、と思うお一人が、谷川俊太郎さん。
好きなんだろうなぁ、というのは、谷川俊太郎さんの文章だから好き、と感じたわけではなくて、この絵本好きだなぁと思ったら谷川俊太郎さん訳だった、谷川俊太郎さん文だった、というようなことが多いから。
単に絵と文章しか見てなくて好きになってるのに、それが谷川俊太郎さんの言葉のことが多いから。

同様に、今江祥智さんも、好きだなーと思う。
今江祥智さんは、児童書が好きで小さい頃から繰り返し読んでいて。いくつかの好きな絵本が今江祥智さん訳で、なるほどなぁ!って思った。好きなわけだわ、って。
でも思えば、私はたいていは、ちょっと対象年齢より上の本を読むことが多かったのだけど、今江祥智さんの本はほんと小さい子向けのものまで含めて何度も読んだんだよな、って思って。多分文章自体が好きなんだろうなぁと思っている。

お二人とも、言葉がやさしいんだよな。やわらかい言葉と文章だと思う。そして、まるい感じのリズムだと思う。あと、絵が浮かぶような文章だなと思ったりする。
多分、好きなところはそんなところ。
もちろん、内容自体もいろいろ考えさせられるものだったりして好きなものも多いのだけど。

一方で、この人の文章の雰囲気が好きだ!と思って好きなのは、たとえば江國香織さんとかかなぁ。独特の空気感。

作家さんでなくても、この人の文章が好き!っていうのは結構あって、よく読むnoteとかブログとかもやっぱり好みの文章のものが多い。
そういう場合は、その人らしいなぁ、話してる様子が目に浮かぶようだなぁ、って思うのが、結構好きな文章かも。
なので、そういうときには、こんな特徴というよりは、オリジナル感が好きかもしれない。

というか、たいてい書いてたらその人の文章になるよね。意識しててもしてなくても。
変につくってる感じでなく、変に整えすぎてるのでもなく、自然に出てきたその人らしさがあるのが、好きだなと思う。

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