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キラキラ事例じゃない事例を聞きたくない?

キャリアを考えるというとき、ほかの人がどんなキャリアを歩んできたか、どんな風に考えたりどんな工夫や努力をしてきたかなどの事例は、とらえ方次第で役に立てられる、と思っているのだけど。

でも、よくあげられるような事例がキラキラ事例なのはほんとやめてほしいと思っている。

それはそれであってもいいけど。そういうすごい事例に憧れてがんばりたくなる人もいるかもしれないけど。

キラキラ事例ばっかり見せられてもどうしようもなくない?
実際どうしようもないわけではないはずだけど、何かヒントくらいあるかもしれないけど、あまりにも自分とかけ離れている話だとヒントにしようとも思えないし、すごいなとは思っても、違う世界だなで終わってしまう。

「こんなきっかけがあって気づきがあり、大きなキャリアチェンジを目指して努力し、念願叶ってのキャリアチェンジ後も成果を出してきました」
「どんどん高い目標を掲げては努力してクリアし、自分で満足するキャリアをつくってきました」
「こんな挫折や失敗を経ながらも学び、それを踏まえてその後チャレンジし次は大きな成果を出しました」
みたいな、わかりやすい成功物語、努力が実る物語などは、話を聞きやすくまとめやすく見せやすい。

実際事例インタビューしようとしても、何かわかりやすい成果を見せれる人とか、自分のキャリアを話すことで伝えたいことがあったりする人が答えてくれやすくて、そんなキラキラ努力事例などが集まりやすい。
そうでない場合、特に大きな成果とかないから、特に変わったこととかをしていないから、と断られやすい。

なので、わかりやすい物語になるキラキラっぽい事例ばかりになりやすいのもわかるのだけど。
でも、ほんとはみんな、もっと身近に感じられる事例が知りたい。

読みものとして読んでもらう目的の記事などであれば、わかりやすく物語性のあるキャリア事例でもいいと思うけど。
事例を見て自分のキャリアを考えてもらうため、考えるのにわからない人のヒントになるようにというなら、こんな感じなら自分も考えてみよう、こんな風にならがんばれそうかな、って思えるような事例を見せれた方がいいのにな、と思う。
広告などで、自分が関係あると思える、自分もやれると思える方が、興味を示したり購買欲につながるのと同じだと思う。

逆に、たいしたことしてないし、とか言ってても、どんなことしていても、それぞれに何か考えたり考えなかったり流されたり抗ったり、その中でいろんな思いがあったりいろんな経験をしてきたりしているもので。
誰にでもその人の物語はあるし、それは誰かの参考になるかもしれない話でもあるとも思う。

だからほんとは、こんな経験をしてる人、とか決めずに(という理由がないと聞かせてもらえないからそうしてるけど)、いろんな人の話を聞きたいんだけどな。
キャリアを考えるためとかでなく、仕事を進めたりする上でも、いろんな人のいろんな仕事とかいろんな考え方とかバックグラウンドとか知っている方がやりやすいしおもしろいのにな、とも思う。

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