「提案していいんですか?」
若手を中心にキャリアの相談に乗っている方が、やりたいことがあるけどそれが与えられない、やりたいことがあるけど部署にはその仕事がない、というような人に、自分から上司に提案してみるようにというと
「提案していいんですか?」
と言われる、と言っていた。
提案していいと思っていない、指示を聞くものだと思っていて、自分から何かするマインドがない、と。
確かにあまり自分からこうしたいという人は少なくて、若手に限らず言われたままやる人の方が多いように思う。
マインドと一言で片付けるのはなんだかなというか、どちらかというとそういう文化というか習慣になっている感じがする。
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指示されたとおり、決まったプロセスどおりに考えたり進めたりするような人たちを見ていて、そうするように言われて、というのをやっていると、そういうのがここでの仕事の仕方だと刷り込まれていくように思う。
自分から意見をあげたりするやり方とかを見ていないと、どう言えばいいかなどもわからないままになるのではないか。
がんがん意見あげる人とかもいるけど、それは「特別な人」と見られたりもするし、考えきれてない提案などにたいして詰めてしまう人がいるとその後提案しづらくなるし。
もちろん、そんな中でも意見を言ったり自分から試してみたりする人はいるので、文化とか習慣を理由にするのも乱暴だとは思うけど。
言われたとおり、規定どおりマニュアルどおりにできたようなことが評価されたりする中で、自らやるように提案などしていくようにというのは矛盾しているというか。
これまでのやり方などから外れたり言われてないことをしようとのは難しいなと思うのだ。
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そうは言っても、いいと言われていないとできないというのもよくないとは思う。
別に規定変えるとか言われたことと違うことをするとかでなくても、規定内や言われた範囲で無駄なことや効率悪いことなど意見や提案していいと思えるようなことはあると思うし。
とおるかどうか関係なく言ってみたらいいのだし。
でもそれはそれとして、そういう風に提案とかしづらい状況を、マインドだの意欲だのと個人個人の問題だとしてしまわないで、そんなちょっとしたことについても「していいんですか?」って言わせてしまう、組織や環境などにも問題がないかって考えてみないといけないのではと思う。
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