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「やりたい仕事」ってなんだろう?

会社に入ってみてすぐにやめてしまう、というのを聞いて、もったいないなぁと思う。

だいたいのことは、ある程度知ってからの方がおもしろいし、よく知ってよくわかっていろいろできるようになってからが楽しいと思う。
最初から好きなことだって、より知ってわかった方が、もっと好きになってたりするじゃん?

逆に、もっとやりたいのにかんたんなことやさわりのところくらいしかできなくて、もやっとすることもあるだろうし、別の会社ではどんどん仕事任されているのに自分は研修や基礎ばっかりだと焦ったりもすると思う。
私自身、すごい暇に感じたりもしてたし、すでにある程度仕事している他社の人に、軽いマウントっぽい自慢されていらっとしたりもしていたから気持ちはわかる。

でも、半年とか1年とかでどの程度できたかって、あとから見たらたいした差でなかったと思うし、その後担当業務もってからどう動くかとかどれだけ成果を出せるかとかの方が重要だとも思う。

成果を出しやすいかどうか、自分が得意な分野かどうかっていう、配属先の差もあるのは確かだけど。
伸びていてさらに拡大目指しているようなプロジェクトは、華々しいわかりやすい成果も出やすいし、いろいろやらないといけなくてできることも増えたりするけど、その分業務がきついことは多いし、結果にもシビアだったりするし、新人とか異動してきた人とか慣れてない人にていねいに教えている余裕がないことも多い。
安定して落ち着いたプロジェクトだと、華々しさや大きな成果は少ないかもしれないけど、自分のペースでスキルアップできたり、試したり失敗したりする余裕があることもある。

希望した部署や業務に配属されなかったから、やりたいことができないからと、さっさとやめてやりたいことができるところに行こうとする人もいると思う。

だけど、「やりたい仕事」っていうものについて、どれくらい何を知っているのだろう?
ほんの一部のイメージだけで「この仕事がやりたい」ってなっていて、具体的にどれくらいのことをやるものなのか、最初はわからないことが多いと思う。

同じ会社であっても、同じ役割や担当職の名前が同じ業務をしているとは限らない。
違う部署だったり違うプロジェクトだったりすると、業務範囲もやっていることも全然違っていたりするし、フェーズが違うだけでやることは変わったりする。

たとえば、設計開発っていっても、ほんと市場調査から企画から開発まで、売ること以外ほぼやるようなところもあるし、要求仕様まで固められたものを、詳細設計やシステム設計とコーディングがメインってこともある。
マーケティングっていっても、ゼロから市場見つけていくようなことをするところもあるし、既存のお客様へのヒアリングメインのところもある。
各メンバーが業務全体に関わるような進め方のところもあるし、分担して個別の作業しかやらない場合もある。

そんな中で、どの仕事をやれてたらよかったかなんて、全然わからないなと思う。
私も希望の配属ではなくて、1年くらいずっと異動したいと言い続けてきたけど、後から思うと、希望のところに行けてたらもっと窮屈だったと思うし合わなかったかもと思う。
配属された中でも全然希望と違うチームになったけど、後から思うと、最初の経験があとからつながっているとも思う。

具体的にどんなことがやりたくて、何を得たくて、「やりたい仕事」「希望の仕事」だと言っているのだろう?

もちろん、いろいろ調べたり聞いたりして知っていることもあると思うし、それまでの経験からわかることもあるだろうけど、外から見えることって相手が見せたい部分だけな場合もあるから、やっぱり自分で見てみないと自分が知りたいことはわからないと思う。

それ以前に、なんでそれが「やりたい」と思ったのか、興味を持ったのか、その部分が大事だし、それがイメージしている業務でないところにある場合もある。
(で、その部分を見て配属されている場合だってある。)

だから、もっと知ってみないともったいないなと思うのは、仕事の内容そのものについてだけでなくて、とりあえずやってみることで自分のやりたいこともはっきりしてくるから。
夢物語の中の「やりたいこと」のイメージと、リアルでの「やりたいこと」は、必ずしも一致してないと思う。

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