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「プリキュア」に潜むアンコンシャスバイアス

プリキュアに潜むアンコンシャス・バイアスと名付けたが、実際は私の中にあるアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)が露見しただけの話。


プリキュアは、2004年から放送されている
女児向けTVアニメシリーズ。

「ふたりはプリキュア」を第1作とし、2023年2月から放送されている「ひろがるスカイ!プリキュア」は20作目に当たり、今週末2023年9月15日から20周年記念映画にあたる「映画プリキュアオールスターズF(エフ)」。がスタートする。因みに、映画の宣伝ではない。


プリキュア。

名前だけは聞いたことがあったが、まさか20年の歴史があろうとは、今回の記念映画で歴史を知ることになる。


3歳の娘のおかげだろうか。全く知らなかったプリキュアが一気に身近な存在になった。同時に、何度「へぇ~~」を連発しただろう。



男の子もプリキュアに!

初へぇ~~は、男子がレギュラープリキュア(キュアウィング)で登場! 

既に何度もプリキュアを見ていたが気づかなかった。何かのネット記事で「プリキュアのイベントに行ったら、キュアウィング(オレンジ)の衣装だけなくて、息子がとても残念がってたんです。僕もウィングになれるかなと楽しみにしていたので。」総意として、こんなコメントだった。

えっ・・・?
あのショートカットのちょっと声の低めの子は、男の子だったのか!

プリキュア=女の子

のアンコンシャス・バイアスをひとつ発見。

セーラームーン世代の自分としては、水野亜美ちゃん(青キャラ)のように、一人ショートカットの子がいるよねという認識でしかなかった。男女の垣根の撤廃、ジェンダー平等が取り入れられていたわけだ。



ひとりだけ大人じゃん

新プリキュア(バタフライ)が登場した時、たまたま夫も一緒に見ていた彼の言葉。

「あれ、プリキュアって子供じゃなかったっけ?バタフライ(マゼンタピンク)は大人じゃん!大人一人、子供の中に入ってるの?」

年齢が一人だけ違うというのは違和感になるんだな、へぇ~~と思った記憶が残っている。バタフライは18歳らしい。新・成人の年齢として考えることがあるという設定だろうか。 

ひとりだけ大人だったらおかしい。
そんなアンコンシャス・バイアスも潜んでいたようだ。



えっ、この子が主役?!

「むすめちゃんはー、バタフライがすき!スカイもすき!今日はスカイで保育園いく~」

「ほら、わたしのスカイきたよ~~!」

はいはい、と思いながら見ていると、スカイって出番多いんだなと。変身シーンでもエンディング曲でもスカイのシーンが多い。というか、アニメタイトルは「ひろがるスカイ!プリキュア」だ。

あれ、もしかしてスカイが主役のアニメなの?!

スカイは青い衣装のキャラだ。これまででいくとメインキャラは赤かピンクで相場は決まっている。青は水野亜美ちゃんポジションだよね。白・ピンクのプリズムがメインじゃないのかと思ってちゃんと見ると・・・

間違いなくスカイが主役。
ひろがるスカイ!なんだからさ。へぇ~~、青キャラのプリキュアが主役なんだと、全部で10へぇはくだらならい。



ぼんやり見ていたがポイントだ。
ぼんやり=考えてないってことだから。
いかに無意識の価値観が染みついているかが露呈する。


プリキュアは女の子だよね!
この系統の主役は中学生くらいだよね!
主人公はピンクか赤だよね!

10月からスタートする新・プリキュアでは、オトナプリキュアなるものが放送されるらしい。

社会とともに変化、進化しつづけていくのがプリキュアってわけか。
へぇ~~~。


「ミラクルライトがないとおうえんできないから、じゅんびしていこうね!!」
我が家のプリンセスに、へぇ~~と返事をしたら怒られたのは言うまでもない。




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