「卵かけご飯」のビフォーアフター
ある特定の食べ物に執着して、それを食べないといられない衝動に駆られる時がある。自分こわい(笑)
牛すじカレー、ブリトー、スパイスカレーなどなど。その中の一つに『卵かけご飯』がある。
卵かけご飯は、新鮮で質の良い卵でないと食べられたもんじゃない!という昔からの思いがあって、社会人になって食べたことはなかった。新鮮な卵が手に入らなかったから。
それに、卵かけご飯が嫌いだったから。
学生時代、近所の方や親戚の誰かがたまに新鮮な卵を持ってきてくれた。ニワトリやチャボを飼ってるから。どんな田舎に住んでるんだって感じだけど、ザルに入った卵たちがやってきてた。
鮮やかな黄色の黄身に、ドゥルンと弾力のある白身。ドゥルンとした白身は見てる分にはいいが、口に運ぶと主張が強すぎる。
希少な卵をもらった朝は憂鬱な朝。
卵かけご飯のビフォー。
それが、あるキッカケで卵かけご飯が好きになった。良くしてもらっている近所の薬局屋さんから新鮮な卵をいただいたのだ。
「滋賀高島の平飼いたまご、本当に美味しいのよ。」
6つほど分けて頂いた。
昔の苦い思い出が蘇りながら、卵かけご飯を口にした瞬間。
「うーーままーーーいいいーーーー!!」
感動した。
卵かけごはんイメージ、ビフォーアフターの完成。
ちょうど一人の時に食べたんだけど、夫がいなくて良かったよ。食にさほど拘りがない夫に言うたとて、きっと伝わらない。
もちろん彼にもあげたけど、やっぱり大した反応がなかったので、残りは毎日卵かけご飯を少しずつアレンジして食べた。新鮮じゃなきゃイヤな自分どこ行った(笑)
それから何度かスーパーで平飼いたまごを買ったけど、そんなに美味しくなくて。
満を持して、週末に伊賀上野に行った際に卵を購入!無人駅で買える卵って好きなんだよね~と、ウキウキしながら。
さっそく翌朝、卵かけごはんにしてみる。
美味しい。
美味しい。でもまぁまぁ普通な感じ。
なんでだ!!!
と思ったら、前日食べ過ぎてお腹が空いてなかったのが原因。
ここまで引っ張って、まさかの普通というオチ。でも、またお腹空いた時に食べるし、これからも平飼い卵を探すのは続ける。
そうそう、実家の母にも卵がけごはんが好きになったことを伝えたら、なんと母も同じ想いだったらしく。母のきっかけは、白身をメレンゲ状にして食べる美味しさに魅せられた様子。
さすがマメな母。
卵さん、鶏さん、ありがとう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?