オンライン授業から学ぶこと。そして、対面授業できる喜び☆

6月中旬までずっとオンライン授業だった専門学校。
学生と対面授業ができるようになって3週間が経ちましたがまだ新入生の顔を半分しか覚えることができていません…

いつもだったらすぐ覚えることができるのですが、皆マスクをしているので雰囲気が似ている子は皆一緒に見えてしまって(^^;
がんばって早くみんなのことを名前で呼んであげたいです!!

1.オンデマンド授業

私はブライダル専門学校でのプランナー向け授業と他2つの専門学校でビジネスマナーの授業を担当しています。

マナー系授業は自粛期間中、全てオンライン授業だったため、PCの画面を通して学生の表情を確認することもできるし、チャットで会話することもできました。

が!!
ブライダル専門学校では「オンデマンド授業」という新しいスタイルの授業依頼でした。

「オンデマンド授業」
自分の好きな時にインターネットにアクセスして、映像・音声を再生し、受講するもの。映像確認後、課題を提出したら出席扱いになる方法。


今回の依頼内容
*1コマ20~30分の授業
*パワーポイントに音声を入れたものを事前に動画にする
*課題を作成し、登校日に課題を提出してもらうことで出席扱いになる

オンライン授業の方が良かった…
というのが本音です。

2.オンライン授業とオンデマンド授業の違い

「オンライン授業」
教員と学生がお互いにインターネットに接続し合い、同時双方向的に対話する授業のこと。今はやりのZOOMで会話をするようなイメージです。

オンライン授業ではテレビ電話越しにはなりますが、学生とキャッチボールができるため、学生の習熟度を把握することができる、音声やチャットを通して質疑応答できることがメリットです。

一方、「オンデマンド授業」は学生の理解度が把握できないし、何より1コマ1コマ、30分ものパワーポイント作成+課題作成という膨大な作業が生まれます。

ではなぜ「オンデマンド授業」なのか?

というと、学生の家庭での受講環境にあります。
ブライダル専門学校の学生はパソコンを所有している学生が少ない為、スマホを使用しての受講がほとんど。

そこで一番大切なのが、Wi-Fi環境が整っているかということ。Wi-Fi環境にないとすぐに低速モードになってしまいますよね…

その容量問題を少しでも軽くするために「オンデマンド授業」にしてほしいとの協力依頼でした。「オンライン授業」は1回の授業でかなりのデータ容量を使ってしまうようですね。

ちなみに、私がビジネスマナーを教えている学校は2校とも全ての学生がPCを所有していました。学校からの支給有。だからオンライン授業がスムーズにできたんですよね。

3.苦しかったオンデマンド資料作成

パワーポイントは毎回の授業で使っているので資料作成は問題ないのですが、そのパワーポイントに声を吹き込むということをやったことがないため、かなり苦戦しました。
take10位やった授業もあります…

スマホで簡単に見ることができるよう文字は大きく、容量の大きな画像や動画は避けてくださいという条件付き。

私は1週間に8コマの授業を持っているので4週分で32ものスライド作成。

もちろん日中収録をするとすぐに娘の声が飛び込んでくるので(この時コロナの自粛期間中で保育園お休み、夫はコロナ関係なく毎日出勤)、娘が寝た後こっそり自宅を抜け出して、夜な夜なオフィスに行き資料作成の日々。

この時、毎日夜中の2、3時まで仕事をして睡眠時間は毎日2、3時間。本当に倒れるかと思った…

4.学生に会える喜び

6月中旬に入り念願の対面授業START!
2年生に会った瞬間、「久しぶりー!元気だった!?」と思わずハグ。

何か視線を感じるなー、と思ったら常勤の先生からハグ禁止です、と注意された。
ソーシャルディスタンスね…

少しぐらいいーじゃんね!!と学生と相づちを交わす笑
まだまだ通常の生活には戻れないけれど、みんなに会える喜び。私は学生の前で泣いてしまった。嬉しくてね!笑

画像1

私が教えている専門学校には素敵なチャペルが常設されています。
学生にとっては最高の環境。

今日はみんなで挙式体験授業。

新郎新婦役、お父さん、お母さん、エスコート、介添え、司会、音響、ゲスト役を決めて挙式の全体的な流れを体感する。ずっとこれをやりたかった。オンデマンドで教えることが厳しい授業内容だったので、みんなでワイワイと楽しみながら挙式体験をしました☆

また第2波が来るかもしれない、それを想定してシラバス(講義などの内容や授業の進め方を示す計画書)を半ば無視して実践授業を先に進めようと思っています。

「ウエディングプランナーのお仕事って楽しい♪」って思ってもらえるよう先生頑張ります。

5.学生からのフィードバック

オンデマンド授業に今後戻る可能性もあるということも考えて、学生からフィードバックをもらいました。

私が作ったオンデマンド授業を受けての率直な意見、分かり辛い点、改善してほしい点があれば全て真摯に受け止め、次に活かそうと思ったから。

少しドキドキしながらコメントを確認してみると、嬉しいコメントばかり!

*先生の授業が一番楽しかった
*課題に取り組むのが楽しかった。負担に感じなかった。
*他の先生は一方的な授業だったけど先生は目の前に私たちがいることを意識して質問したり語り掛けたりしてくれた。がんばろうと思った。
*早く先生に会いたい!と思った(これは1年生)

いや、もう嬉しいの一言。
妥協することなく、一生懸命がんばって良かったと心から思った瞬間だった。

学生も本当にオンデマンド授業が辛かった様子。

学校からのオンデマンド資料が届く通知音が嫌いになった、先生によっては課題が難しすぎて土日もフルで課題に取り組んでいた。本当に苦しかった…と切なくなるようなコメントも。

先生方も受講側である学生の事を考えるべきだと思いました。

今回気付いたこと。
相手の立場や思いを考えずこちらの一方的な思いを伝えると、相手はこちらに興味を持ってくれないし、理解度が全然違うなと感じた。

これって新郎新婦にご提案する時と一緒。
どれだけ相手のことを思いやることができるかが一番大切だ、と改めて実感しました。

私自身が完璧にできているわけではないけれど、少なくとも受講する学生の気持ちを考えたうえでの資料作成をしました。この想いを忘れずに今後も学生、そして新郎新婦と向き合っていこうと思いました。

どうかこのままずっと対面授業ができることを心から祈っています…

MAKI

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