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2021年、わたしはウエディングMCになる

【来年の目標】
ウエディングMCになる(人前式限定)

そう、わたしはウエディングプランナー。

今回の決意はプランナーを辞めるということではなく、プランナーでありながら当日の結婚式MC(司会)もやりたいということ。

私が司会をやりたいと思ったきっかけ

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それは先日の結婚式での出来事。

挙式は人前式。

人前式とは
神に誓いをたてるキリスト教式とは異なり、ご列席いただいているゲストの皆様に結婚の誓いをたてる結婚式。
型にハマることなく、進行からBGMに至るまで全てオリジナルの挙式ができるため、オリジナル婚の需要が高まっている今、キリスト教式の需要を上回るほど大変人気の挙式スタイル。


今回は、アシスタントとして担当プランナーさんのお手伝いをしていました。

実は本番1週間前位に司会の件でご相談をお受けしていたので、当日が少し心配な結婚式だったんです…

【ご相談内容】
今回の人前式はいつもより拘りが強いため、司会者さんとの事前打合せをお願いしたところ、

”えっ、普通の人前式じゃないんですか?”

と言われたそうです。

このフレーズを聞いた瞬間、司会者を変えてもらった方が良いと思いました。ご担当のプランナーさんもそれを聞いてショックを受けてのご相談だったんです…

普通の人前式って何!?

人前式はオリジナルなのが当たり前で、逆に全く同じ結婚式ってどんな結婚式なん?
一般的な結婚式をご希望であれば、最初からキリスト教式をご案内してるし!

もうため息しか出ませんでした…

***

あまりにも不安になったプランナーさんは打合せの後に当日のシナリオを事前に確認させていただきたい、とリクエストをされたようです。

届いたシナリオを見て驚きました。
あんなに打合せをしたのに全く想いが伝わっていない…
そう思ったんだそうです。

私も拝見しましたが、最悪でした。
基本の型にハメられた人前式。


私はこれまでたくさんの人前式を見てきましたが、今回の人前式は進行表を見ただけで鳥肌が立つくらい感動的なセレモニーの数々。

きっと、当日の結婚式はサポートしながら号泣するんだろうな…と思っていましたし、とても楽しみでした。

このコロナ禍、本当はたくさんのゲストを呼びたかった。でも披露宴にはたくさんのゲストを呼ぶことができず、披露宴スタイルではなくお食事会形式に。
そのため、挙式にたくさんの想いが詰まっていました。

そんな想いをあっさり崩された気がしました…

***

やっぱり司会者変更できないのでしょうか?とプランナーさんに聞いたところ、いつもお願いしている司会派遣の会社様なのでこんな直前にチェンジ依頼したら角が立つから無理…
とのことでした。

こんな世界本当に嫌。

会場付きのプランナーさんて本当に制約がありすぎる。このカメラマン、このヘアメイクさんにお願いしたい、と思っていても現状を知らない上司からはプロだからいつもの方に任せておけば大丈夫、契約していないからダメ、とか簡単に言われちゃう。

***

でもここで嘆いていたってしょうがないので、私たちがとった行動…

”シナリオを書き替える”

できるだけ角が立たないように、新郎新婦様の想いを入れ込んでいった。
夜中まで必死でシナリオ作成…
私たちプランナーにできることを精一杯やろうと思った。

***

当日の結婚式は…

大成功!!

本当に感動的な人前式になりました。

シナリオ作り直して本当に良かった。
頭かったいけど、やっぱりプロの司会者さんなので、本番ではとても素敵な司会をしてくれました✨

でもね、当日は案の定イヤな顔をされたし、挙式リハの時には司会者さんの世界観を押し付けられそうにもなった。
↑大御所ほどこうなる...

だけど!

私たちは絶対折れなかった。
うまく持ち上げながら、私たちは凛とした姿勢で臨んだんです。

新郎新婦の想いを叶えるために、ゲストに届けるために!
そのためだったら何だってするからね。

結果、とても素敵な結婚式になったんだけど、とっても疲れた。。。
プランナーさんは終わった瞬間崩れ落ちそうになってました。

司会者さんにお願いしたいこと

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人前式は完全オリジナルだからこそ、おふたりの想いを代弁する司会進行が肝心だと思っています。

これまでに何度となく、挙式進行しながら心の中で突っ込んでいたことがあって…

”そこ、なんで棒読みなの?
もっと感情込めて伝えてくれたらもっともっと感動するのになぁ”
”私こんなに視線送ってるのに、
いま進行進めないで!って
合図送ってるのにキャッチしてよ…”

新郎新婦様やゲストの表情、雰囲気を見ながら進行するって本当に大切で。

それを全体的に見ている私たちプランナーやエスコートが”今、こうして欲しい!”の視線をちゃんとキャッチしてほしいな...

そしたらもっともっと感動的な心に残る結婚式になる。

もっと結婚式に、カップル一組一組に興味を持ってほしい。
確かに司会者さんにとっては当日が初めましてのカップルで、私たちプランナーと関わる時間が圧倒的に違うから同じ熱量にならないのは百も承知です。

だけど、おふたりが結婚式に込めた想いを汲み取ろうと努力はしてほしい、当日の限りある時間の中で大変だとは思いますが、もっと興味を持ってほしいなと思うのです…

私はこれまでたくさんの素晴らしい司会者さんと出会ってきました。
挙式のリハーサルの前におふたりのことをたくさん聞いてくださる司会者さんだと何だか安心します。

*新郎新婦のご出身はどこですか?
*今日のゲストの構成を教えてください
*このリングピローはおふたりの手作りですか?
*リングボーイやフラワーガールとのご関係、エピソード
*今日のおふたりの一番のこだわりポイントを教えてください

この時点で、あぁ今日はきっと素敵な結婚式になる!そう思えるのです。

そしてこういう想いのある司会者さんは陰でこういうこともしています。

*お母様、ベールダウンの際にお嬢様に
ひとこと言葉を添えてあげてくださいね。
”行ってらっしゃい”
”とっても綺麗だよ”
”幸せになってね”

↑これってプランナーのお仕事…
私はリハの時に必ずお母様にお伝えしているのですが、先ほど司会者さんにも同じこと言われました~、と言われたことがあって感動したことがあります。

このシーンのお母様の一言って本当に大切なんですよ!

ご家族より
私たちが挙式会場に到着してから入場するまでの間、司会者さんがこの会場から見える海や島々の話、人気の観光スポットなどお話いただき緊張がほぐれました。とても楽しい時間でした♪

↑この時、挙式直前にドレスが汚れるというトラブルがあって入場が少し遅れたんです。
もうチャペルにゲストをご案内していたので、司会者さんにスタート10分押します、と言い残し新郎新婦様の元へ…

挙式後、ご家族に何かご指摘を受けるかと思いきや”楽しかった”というではありませんか。

10分繋ぐって本当に大変なこと。
この時間をただの待ち時間ではなく、楽しむ時間に変えてくれたことに心から感謝しました。

***

人前式は約20分くらい。
この短い時間にたくさんの想いが詰まっていて、1分1秒を大切に、おふたりの門出の一歩をゲストと共に祝福したい。

わたしは心からそう思って当日のお手伝いをしていただける司会者さんと一緒にお仕事したいんです。


だから私は司会にチャレンジしたい

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突発的に司会をしたいと言っているわけではないんです。
前々からずっと思っていたこと..

ウエディングMCが大変なのは重々承知の上での決断。

幸い、リゾートweddingではお食事会の簡単なMCをする機会も多く、

入場
乾杯
ケーキ入刀
感謝のお手紙
謝辞
退場

の基本的な流れであれば、当日のアテンドをしながらよくMCやっていました笑

おふたりのアテンドをしながら喋るので原稿見ることもできないし、”覚える”しかなかった。
本当にこれまで鍛えられました。

ちゃんと基本を学んだことがなかったので、今回はいいきっかけになるなぁ、と思います。

私自身が司会をし、その姿を司会者さんに見てもらうことによって、私たちプランナーの想いを肌で感じてもらうことができる。
そして、司会の方が普段困っていることも理解できる。

お互いの仕事の領域を超え、想いを理解し合えたとき、きっと見える世界が変わる。
そんな気がします…

今以上に新郎新婦様とゲストの皆様の心に残る温っかい挙式を創ることができる!!
そう信じて…


まずは私が師匠と崇めている方の元に弟子入りしよう♪

最後に、、
私は人前式の司会しかしませんし、私が担当の挙式はちゃんと別の司会者さんにお任せします 笑

来年は学びの年になりそうです。
楽しみ♪

MAKI

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