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国際結婚 義母との同居

フランス人と結婚後、フランスへ移住して7ヶ月が過ぎた。
人生初の海外生活をスタートした私に、追い打ちをかけた義母 (イギリス人)との同居。
ちょっとここ最近のストレスがやばいので文字にして昇華させたい。

先に書いておくと、義母はとても大らかで優しくて良い人なので好き。ただ、私の適応力が突然の変化の多さに間に合っておらずあっぷあっぷ状態なために、なかなか日本にいた頃のような絶好調さを感じられない毎日が続いている。

ちなみに私の現在の語学力は、フランス語→初心者レベル、英語→それよりはマシだけどスムーズな会話は微妙なレベル。
シンプルに外国語を使うっていうのは、ニュアンス的なものまで100%伝えられないし脳の疲労が3倍くらいになるらしい。(体感5倍…)

他にもどんなことでストレスが溜まっているのか、ぜひ吐き出させてください。


全部ちがう

まず当たり前だけど言語、習慣、価値観など日常生活の大部分でほぼすべてが違う。
これは知識としてはいくらでも知ることができるし、実際私は大学4年間で欧米言語文化の専門分野は一通り履修し論文も書いた上で卒業している。
大学の学生寮やシェアハウスでヨーロッパの友達と触れ合う時間も割と多かったと思う。

が、それは日本国内でアイデンティティの基盤がきちんとあり、安心安全な場で経験していた超限られた異文化体験だった、と今となっては思う。
海外旅行は数回だけ、ホームステイや留学経験もない私には未知の世界だった長期海外生活。

各国の文化・風習を「知っている」からといって、すぐに「使える」「馴染める」とは限らない。不慣れな土地、不慣れな環境に初めて身を置き、さらにこの世で1番気を遣わなければならない相手(義母)と24時間何ヶ月もいっしょに生活してみるとどうか。

そりゃしんどいに決まっとろーもん!!!????
(動揺の博多弁)

日本人同士、ましてや実両親との同居でも多かれ少なかれストレスは感じるというのに。
カルチャーショック×ジェネレーションギャップのダブルパンチをまんまと全身に浴びた感覚。ひとつひとつの違いはとっても些細なことに思えて徐々に受け流せるようにはなっていくが、いざ積み重なった時にどーんと爆発する。

特にしんどかったのは、衛生観念の低さと、食べ物の粗末な扱いを日々間近で見ること。日本人的に当たり前な「もったいない」という感覚がなく、大鍋に作った料理をもう食べたくないなら平気でトイレに流し捨てる。使う予定のない食材を買っては無駄に腐らせ、ぼんぼんゴミ箱へ放り込む。
料理人の父と倹約家の母に育てられた私は、血の気が引いて卒倒しそうになる。

身体に起きた異変たち

私の場合、最初はやっぱりメンタルに影響が出始めた。今までずっと信じて育ってきた自分の常識がことごとく適用できず容赦無く打ちのめされる。そんなの頭では分かってるし、そもそも全く同じものなんて求めてないんだけど、やっぱり習慣ってそう簡単に変えられないの、ある意味すごいよねぇ。

そして自分はここにいていいんだ、という安心感や満足感・納得感のようなものが得られず、まぁふわふわブレブレな足場で心が彷徨っていた。家でも外でも、心からリラックスできる、自分だけの落ち着ける空間がないのは常に神経が擦り減っていく感じだった。

人は精神的につらい、強いストレスから逃げ出したい状況が続くと、心の防衛本能が働いてさまざまな反応を起こすらしい。私は自信喪失、情緒不安定になり何の前触れもなく涙が出ることはもちろん、寝る時間がすごく増えた。
これは「寝逃げ」という解離現象なんだと初めて知った。


次は胃腸。食生活の違いはあるものの、時々起こる二日酔いのような胃の気持ち悪さ、便秘、生理周期に関係ない下腹部痛、下痢、、、
一時期、過敏性腸症候群?とやらになっていたみたいで、週末に救急病院でエコーや血液検査をしてもらったが、消化器の疾患は何もなくストレスが原因だといわれた。今ではだいぶ収まってきたかな。


そして最近だと蕁麻疹がちらほら出るようになってきてテンションが上がらない。夏場でシャワー回数が増えたことによる乾燥の影響もあると思う。
保湿クリームやステロイド軟膏を塗ってるけど、寝てる時も無意識に掻いてしまうことがあるようでつらい。


どれも根本的な解決はストレスの軽減・解消なので、これはもう焦らず自分のペースで慣れていくしかないな、と開き直りつつある。


義母との相性

シンプルに性格や感覚的な相性もそこまで良くないんだと思う。
義母は4人兄弟の長女で超強気、自信家、負けず嫌い、おせっかい、心配性。私は末っ子でとにかく自由にしたいしほっといてほしい、口論や争いごとは苦手。きっとうまくハマれば今より良い関係になれるのかもと感じるが、その余裕はまだない。笑

ちなみに「ちょっと厄介だな」と思うのが、義母は若い頃フランスへ移住し、語学学校である程度フランス語スキルを身につけたのち現地で就職、結婚、子育てを一通り終えて今はリタイア生活を満喫中である。
かつて義母自身も知らない言語を身につけ、異国での生活を送ってきた実績があるがゆえに、私も自分と同じようにできる、と思って義母の成功体験を(自信満々に)教えてくれるのが有難いようで地味に困る。

違う環境で育った違う人間だし、ヨーロッパ内とアジアとの移住では全然比較対象にならないし、その人に合う方法はその人にしか見つけられないし…とはいえ邪険には扱えないので、ふんわりとしか対応できずにいる。


家が見つかる兆しはまだない

フランスで賃貸契約を結ぶのはかなりハードルが高い。
基本的に借りたい物件があったとしても家賃の3倍の所得証明書類が必要だし、それがないとまず内見すらさせてもらえない。オーナーによっては預金口座に1年分の家賃をブロックする方法で貸してくれる場合もあるらしいが、なかなかレア&今のところその交渉は一度も進んだことがない。

特に今年はオリンピックの影響もあってか、競争率が一段と激しいようだ。物件サイトで永遠に問い合わせし続けて、運良く待機リストの上位に食い込めば連絡をもらえることもあるかもね、レベル。

実際、この半年以上ずっと物件をチェックしては このやり方を続けているが、かする気配もない。夫が日本で生活を続けたかった理由が心底わかる。
この調子だと、きっと家が決まるより私の心が逞しくなるほうが早いかもしれない。




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は〜いろいろ書いてスッキリできた!いつもつい長くなっちゃう。
これといった即時的な打開策はないんだけど。笑

海外生活のコツは、必要以上にネガティブにならないことに尽きるなと思う。
大変なことはたくさんあるけど、めげずに今よりフラットに生きられる人間めざして今後もがんばっていこうと感じたのでした。


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