今年も劇場で鑑賞した37本の作品の中から、自分的トップ10をまとめてみます。これができるのもNotionで映画ノートをつけているおかげです。本当に、Notionに日々感謝の毎日です。
>Notionでの映画ノートの作り方はこちらのnoteに纏めています。
>過去の私的映画TOP10 note:2022年・2021年・2020年
10.「NO 選挙,NO LIFE」
選挙・政治関連のドキュメンタリーは、必ず1本は入れたくなりますね。大島新監督の「国葬の日」と迷ったけど、畠山さんの情熱に心を打たれたのと、前田亜紀監督のファンなので!
大島監督の「なぜ君は総理大臣になれないのか」を観て以来、選挙って面白いなと思っていましたが、さらにその思いが深まりました。
ドキュメンタリー最高!面白い!という気持ちと、某政党のマーケティング戦略の巧みさに感心しつつも腹立たしく思う気持ちと、希望と願い、終盤に感じる絶望感と…ドキュメンタリー映画って本当に奥深いなと思います。
9.「ミステリと言う勿れ」
広島出身なので、広告がリリースされた瞬間に鑑賞確定でした。ドラマ視聴済みだった母と一緒に、広島のサロンシネマの畳席で鑑賞できたという映画体験込みでTOP10入りです。
劇場の最後尾で観ていたのですが、厳島神社が映った瞬間、ほぼ満員の観客の皆さんとスクリーンを眺めながら(ここにいる人達は、きっと全員が宮島に行ったことがあって、誇りに思っているんだろうな)と思うと、そういうことって実はあんまり無いんじゃない?と思い至り、この空間で観れてよかったなと感じたのでした。
8.「ぼくたちの哲学教室」
いいドキュメンタリー映画でした。
お客様がとても多かったのも印象深く、満員御礼で札止め…は初めて見ました。私のように、哲学の扉を開いてみたい人たちが多かったのだろうか?
子供だけじゃなく、親にも哲学教室を開く場面が素晴らしいなと感じました。“学校”と“家庭”を切り分けていないところが。
ケビン先生の教えの「怒りを鎮める方法」は実践したいと思います。“自分と状況を切り離す(目を閉じて好きな場所にいる自分をイメージする)”とか。
ラストシーンは胸熱でした。
7.「BAD LANDS」
最初は観るつもりがなかったですが、阪神梅田駅で見かけたポスターの安藤サクラがかっこよすぎて、疲れ切った金曜の夜に(明日はこれ観て元気になろう!)と思ったのでした。
安藤サクラ…めちゃくちゃカッコよかった!!「強い女性」の映画、好きなんです。
関西住みも長いので、高速テンポの応酬と、矢継ぎ早に繰り出される細かいネタにもついていけました。中盤のスペシャルゲストには笑いました、ファブル?笑
6.「ザ・クリエイター/創造者」
「ザ・クリエイター」も、最初は観るつもりがなくて。なんか…タイトルにあまり惹かれなくて。難しいですね。でもTwitter(X)で激奨されているのを見かけて、興味がわいたのでした。
結果、劇場で観て本当に良かったです!!「ローグワン」の監督と知ってなるほど納得。「父と娘」がテーマだと、泣けちゃって仕方ないです。
もう完璧なんですよね。特にエンディングは最高でした。傑作!!
5.「ラストエンペラー」
5月に八丁座で「ラストエンペラー劇場公開版 4Kレストア」上映と知って、本当に感謝しました。実に36年前の映画ですが、色褪せないですね。これぞ映画、というスケール感で描かれる壮大なストーリー。
八丁座という最高のロケーションで、この芸術を隅々まで堪能できて、最高に幸せでした。
ラストシーンは夢がありすぎる。これぞ映画、これぞ芸術。
エンドロールの暗闇の中、メインテーマのクライマックスを聴けたのが、本当に最高でした。
4.「君たちはどう生きるか」
広告宣伝を一切見ていない状態で、「何が出てくるか」全くわからずに宮崎駿監督の最新作を鑑賞できる幸せったらないですよ。宣伝ゼロで大正解だと思います!!
鑑賞中、翻弄されまくるのが本当に楽しくて、素晴らしい映画体験でした。
そして作画も音楽も素晴らしすぎました!ジブリ作品最高…宮崎駿監督の頭の中で、いろんな要素が…魅力的で、強烈に惹かれるあれこれが混じり合って産み出された作品なんだなと思いました。
NHKのドキュメンタリーも良かったです。クリエイターの“仕事”を邪魔しないように取材することってものすごく難しいんだろうなと。貴重な映像でした。
3.「怪物」
極力、鑑賞前に前情報を入れないよう頑張っていたのですが「クィア・パルム賞受賞」のニュースを目にしてしまってうーん…悔しかったです。
けど素晴らしい演者さんの演技、演出、映像、音楽でした。
【映画を聴く】坂本龍一による最後の映画音楽『怪物』を聴く
教授の「Aqua」が流れるエンディング。なんて美しい情景なんだろう、と思っていたけど、劇場を出た瞬間に(もしかしてあれは)と仮説を思いついてゾクッと鳥肌がたちました。制作側インタビューを読んで胸を撫で下ろしましたけど…鑑賞後の余韻は「怒り」に似ていたように思います。
三者三様の世界の描き方が見事でした。
2.「憧れを超えた侍たち 世界一への記録」
いやもう最高でした!!!前2作も最高でしたけど、今回は映画を超える現実の映画化なので本当に…野球って最高…!!!
3月のWBCが、6月にはスクリーンで観れるとは!Jスポさんの神編集!
野球ファンで良かった!!と心から思います。そして大谷選手は勿論、ダルビッシュ選手や源田選手の活躍や支えがあってこその勝利、そして栗山監督の覚悟とこだわりからの出発だったんだと知ることができて、チームビルディングのお手本のようだなと…言語化できるトッププレイヤー、大事な局面で自らの選手生命を賭けてでも流れを切らさない為に勝負できる選手。素晴らしいですね…。
1.「PERFECT DAYS」
誕生日に鑑賞したのですが、いいものを観ました。人生の記憶に残る映画になる予感。
役所広司にはじまり、役所広司に終わった2023年の映画体験でした。幸せです。
平山さんの感情の揺れ動きや所作のひとつひとつに、憧れと共感を覚えます。繰り返す日常、そのすべてが新鮮で尊いと思う気持ちを、大切にしたいと思いました。
役所広司という演者の、最高の仕事を、123分たっぷり浴びることのできる幸福も得難い体験でした。
あと、オフィシャルサイトが良い!パンフレットも最高に良い!
大切に、丁寧につくられた作品なんだなと伝わってきました。
ランキングに入れるか迷った作品群もメモ。
・ゴジラ-1.0
・首
・ヴィレッジ
・TAR
また、劇場の鑑賞機会を逃して後悔している作品群です。
「月」はどうしても観たいので、年明け早々、観に行くことに決めました!
・シンデレラガール
・SHE SAID/その名を暴け
・エゴイスト
・銀河鉄道の父
・CLOSE
・わたしたちの国立西洋美術館 ~奇跡のコレクションの舞台裏~
・猫と、とうさん
・愛にイナズマ
・高野豆腐店の春
・スイート・マイホーム
・ロスト・キング 500年越しの運命
・アンダーカレント
・キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン
・ザ・キラー
・月
来年も楽しみな映画作品が目白押しですが、特に「アンナチュラル」「MIU404」と同じ世界線の「ラストマイル」はめちゃくちゃ楽しみです!!前売券3枚は買わなきゃ。
映画館だからこそ味わえる体験を、来年も楽しみたいと思います!