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「ミセス・ノイズィ」

すごい。すごかった。すごいものを観た。

途中、苦しくて悲しくて涙出た。

これは泣く映画なのかな?よくわかんないけどなんかすごい涙出た。

人のそもそもの残念さと現代の旬な問題が詰め込まれている感じ。

誰も悪人はいないと思うんです。登場人物みんな、良いところも悪いところもある普通の人。

それなのに、なんでそうなっちゃうのかなあって思いながら観てた。

まさに主人公が言うんですよね。「どうしてこうなっちゃったかわからない」って。ほんとそう思う。

私が観に行った時、上映の前に、主人公の旦那さん役の長尾卓磨さんの生ナレーションがあったんです。本当は舞台挨拶をする予定だったけど、コロナの影響で、別室からナレーションだけになったそうで。

そこで、今はsnsでみんなが自由に発言できるようになって、それはいいことだけど、自分と違う考えに対して不寛容になっているんじゃないか、っていうようなことを仰っていたんです。そして、もっとみんなが「自由」に発言できるようになればいいと思う、と言うようなことも仰っていました。(要約が拙いので、ほんとはもっといい感じの表現をされていたと思います…)

これはすごく素敵な考え方だなあと思うし、ほんとにそうだと思います。

今は、自由に発言できるようで、できないんですよね。

自分自身でも気をつけようと思いました。

人を傷つけたり法律に違反したりしない限り、どんな意見を持ってても自由ですよね。

それと、そのナレーションの中で、長尾さんが演じた主人公の夫に対して、sns上で賛否両論が巻き起こっているという話をされてました。(ここからsnsの話につながっていってました)

私としては、この夫はちょっと嫌やったなー笑。

でもわかる。賛否両論あるのわかる。

ただ、私が細かいんですよ。というか私は、現代の一般的な夫婦の像に激しく疑問を持っているからです。

今って、夫婦共働きが当たり前になってきたけど、家事育児をするのは妻っていう考え方がまだまだ根強いと思うんですよ。男性は、ちょっと手伝っただけで「イクメン」とか言われて褒められる。そもそも「手伝う」っていう考え方が嫌。お前の家で、お前の子供やろがぃ。

あかん。ちょっと熱くなってしまう。…別に、私自身は独身なんですけどね。でも、自分の両親を見てて、なんかおかしいなあってずっと思ってたし、母が苦労してるのも見てきたから。

この映画の中でも若干、夫婦の関係について、そういう描写があるんですよね。そこに対するフォローがなかったと思う。だから、この旦那嫌やーって言う人もいるんじゃないのかなぁ。

それ以外はいい旦那だった。冷静で。だから賛否両論なのだろうなあと想像します。

でもね、私は勝手に想像してるんですよ。

最後の方で、主人公と旦那が大家さんに会いに行った後の場面、旦那が振り返ったところで場面変わるけど、あの振り返った後にきっと、何か気の利いたことを言ってくれてるはず……そう思っています。


上映の後、出演者の方々と監督が、マスクを配ってました。

いてはるって知らなかったから、びっくりして何も言えなかった。めちゃくちゃ良かったです!って伝えたかったなぁ。

隣のおばちゃん役の方、すごいおしゃれで綺麗だった。

映画の中と同じ顔ではあるんだけど、別の人のようで、女優さんてすごいなあと思いました。


そうそう、この映画を知ったきっかけは、パンサーの向井さんがラジオで話してたからなんですよね。

むかしゃべ聴いててよかった。いい映画に出会えました。向井さんありがとう。


あと言いたいこと一つだけあるんですけどこれは軽くネタバレにあたると思うのでちょっとスペース空けて書きます。









お隣の旦那さん生きてて本当によかった…!!

死んだかと思ってあやうく号泣するとこだったよ…

2時間弱の間に、感情があっちこっちうねって大変だったけど、最後はハッピーエンドでよかった╰(*´︶`*)╯


以上です。













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