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今こそ単眼鏡の出番

視覚障害者(弱視)の中学生です。

単眼鏡(たんがんきょう)についてご存知ですか?

単眼鏡は、倍率の高いオペラレンズのようなものです。

このレンズは、例えば、弱視の人が黒板や道の標識を見る時に使います。

単眼鏡にもいくつか倍率があり、個人の見え方や視力に合わせて使うものを選んでいます。

単眼鏡の写真

使い方は人それぞれですが、私は学校で黒板を見るためにこのレンズを購入しました。

実は単眼鏡を買った直後に点字に切り替えたので、学校の中で使う場面があまりありませんでしたが、

自立活動や校外学習の時は、遠くにあるものをいつでも見れるように、念のため持ち歩いていました。

2年前にイギリスに来てからはあまり単眼鏡を使う機会がなかったのですが、

最近は時々使っています。

ミュージカルをみにる時にこれを使うようになりました。

私はロンドンで4回劇場に行ったことがあります。

1回目と2回目の時は、単眼鏡を使っていなかったのですが、

「今度は単眼鏡使ってみたら?」と、

家族に提案されて持って行ってみたら、役に立ってくれました。

例え完全にはっきり見えなかったとしても、単眼鏡を使わない時よりは見えるようになるので、私にとってはそれだけでも嬉しいことと感じました。


舞台『ハリーポッターと呪いの子」の開演前

劇場内で始まるまでの撮影が許可されている時間帯にとった舞台の写真です。

ぼやけていて申し訳ありません。

月みたいなのは時計なんです。

この時計ですが、私にとってはただ光があるだけのように見えます。

しかし、単眼鏡を使ってみてみると、時計のはりが見えました。

今の時代、スマホのカメラなどを使って、みたいものの写真を撮って拡大してみることができますが、劇場ではそれができないので、このような時は単眼鏡の出番です。

最近では、単眼鏡がミュージカルなどをみに行く時の、私の持ち物になりました。

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