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自己破産家族

自己破産家族


CoCo壱の創業家の壮絶な子ども時代の苦労話を読んでいて、ふと思い出した  


実はぼくも子どもの時貧乏を経験している。高校の時、親が事業で失敗をして自己破産をした。そして僕らは貧乏になった。


数々の貧乏エピソードがあるから、少し書いていこうかな。



集めていた漫画が、親が売っていた。それから物欲がなくなった。買ってもどうせ売られると思うと、買わなくていいのでは?と思うようになって、今もそのまま物欲がない。何も集めようと思わない。


買うのを我慢できるようになった。買わずに済むにはどうしたらいいか考えるようになった。

とにかくお金がなかった。
おこずかいは中学2年からもらっていない。高校時代はバイトをして自分の食べる分をまかなった。

お金が足りず、食べるのを我慢するようになった。

そしたら、食欲がわからなくなってしまった。食べなくてもいい体になってしまった。そしたらめちゃくちゃやせた。

大学はお金がないから無理と言われたけど、可能性を広げたかったから進学したかった。


学費は奨学金でいけるが、入学金は奨学金では無理なので、バイトをして自分のお金で払った。
ちなみに、奨学金は20代ですべて返しきった。



晩御飯が、お茶漬けだけの時があったり、晩御飯が、パンだけの時があった。コンビニとかで買うより、スーパーで食材を買って作った方がたくさん食べられるので、よく学生時代は料理をしていた。


CDをレンタルするお金がないので、一度レンタルすると、MDにして、何度も聴いた。


沢山はレンタル出来ないので、同じアルバムの曲を何度も聴いた。だからその時よく聴いていた曲を聴くと、当時の記憶が甦る。

ずっと、何度も、何度も聴いた。


少ないお金の中で親や祖母が自分にしてくれた事は忘れない。だから僕ら兄弟は不幸ではなかった。お金はないけど、不幸ではない。祖母にはとくにめちゃくちゃ感謝している。そして、お金があるとないとで関係性が崩れる事を知り、助けてくれた人、助けてくれなかった人がいる事を今でも覚えている。

たかがお金だ。されどお金だ。お金の有り難みを知り、お金のむなしさを知った。100円の価値を知り、100円の大切さを知った。その時知った事は今も忘れない。お金の価値観はこの当時から変わっていない。変わらずに成長出来た。何気なくジュースは今も買わない。なんとなくは買わないし買えない。

本を読むのが好きなので、図書館や図書室に通った。そしたらお金の心配をせずに本を読めた。高校の図書室にある本は辞書以外読んだ。


そして、自問自答を繰り返すようになっていた。


何故生きるのだろう?


何故死ぬのだ?


答えを探して、本を読み続けた。

そして、「万物の死」という本に出会った。この本が僕の思考に与えた影響は大きい。その本には、あらゆる死が書いてあった。人の死、植物の死、地球の死、宇宙の死。

いずれ、遠い未来だけど地球も宇宙のなくなると知った時、むなしさを覚えたが、どうせ死ぬのならやりたい事をしたいと思った。

やりたい事は何だろう?

探し続けていたら、思わぬ所で見つけた。二十歳の時、友達にある遊びに誘われた

あまり興味はなかったけど、新しい発見があるかもしれないと思い、やってみた。

そしたら、それだった。今はその仕事、ダイビングの仕事を大阪でしています。

シンドイ経験してきたから、ある程度の出来事は、それに比べたらしんどくないのでは?といつの間にか思えるようになった。

自分のこの人生、どうあがいても無理な事だったら、抗う意味はないかもしれないが、これはそうかな?という思考になっていた。

貧乏は全くおすすめしないけど、僕はなってよかったと思っている。ならなかったら気づけなかった事ってあると思っている。


過去は変えられない


けど、今や一時間後、明日、明後日、数年後は、変える事はきっとあると信じて、一歩、一歩と今日まで夢を持ったあの日から生きてきた。『あの絶望の日の中で生きていた自分に、今の自分を見せたい』


そうやって、また数年後にも言えるよう、生きていきたい。もちろん、休憩しつつ、友達や、この文を読んでくれている人たちと一緒に年を重ねたい。生きていたらシンドイ事、つらい事、なんでだよっていう事ある。だからこそ、癒しや楽しみって必要だと思う。


読んでいただいてありがとうございます。

同じように昔の記憶を書いています


2021年のぼく



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