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スペイン旅行から帰って

 大阪から飛行機で20時間をかけて、スペインのバルセロナに着いた時は夢の様にも、奇跡の様にも感じた。機体が空を飛び続ける不思議が第一にはあるし、一緒に行った夫はゲホゲホと咳が止まらず辛そうだったし。そんな状況だったので、まずは薬局に行く事にして、体調不良の夫に薬局の人はユーカリのハチミツシロップを進めてくれた。それはどろどろとして、ユーカリの香り漂うとても濃ゆいシロップであった。これは効きそうだと、なめさせて貰って、私はそのナチュラルなお薬がとても気に入った。

私たちは現地の大学に通う友人と一緒に、世界的に有名なガウディ建築を観てまわった。どれも壮大で、曲線使いやカラフルな色彩感がユニーク、今まで観た事もない常識を覆すものばかりだった。古い石造りの街並みや、スペイン料理を1週間堪能して、また長時間の飛行機に乗って奇跡の生還を果たし日本に帰って来た。

帰国してからの心境の変化が、意識が広がったというのがぴったりくる。

 具体的に言うと梅干しや漬物を大切に想い、醤油や味噌、お米を体の内部から欲する様に感じられる。他にも何か表現したい事があるが、改めてしっくりくる言葉を日々探している。それがわからなくて「フワフワ」「悶々」としていると、ふと目の前にいる父が、いいアイデアをくれた。

 それは日々の人と人の、コミュニケーションの話でもある。食べ物に関する事を共に行う事。「今日は何食べる?」声を掛け合い、家族や仲間と一緒に準備をし、それぞれの好みを伝え合う。それは仲良しになる一番の近道だと父は教えてくれた。

それは帰国して、やっと着地出来る、今を生きる心のよりどころとなった。


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