#10 クライアントの課題意識を信じすぎてやっちまった話
これは、大手ECサイトで自転車用品の販促をしていた時のおはなし。
そのメーカーさんはECサイトの中で力をつけてきていましたが、さらに売上を伸ばしていくにあたって、同じ商品を販売する他社と比較して競争力のある価格を考えてほしいといわれました。
実際にいくつかの商品で競争力のある価格を調査して、何度かテスト販売を行ってみるもベンチマークした他社を追い越すことはなく、当然思ったような売上額の改善にはつながらず・・・。
何とかリカバリーすべく、価格以外の売れない要因を探すと、このブランドの商品のレビューがよくないことを発見。さらにその中には商品の品質自体ではなく、サイト上での掲載情報で改善できる部分があったため、その部分の改善を実施したところ、売上額は改善したのでした。
あとからわかりましたが、商品が売れない本当の原因を当事者がわかっていないということは、実はよくあるケースで、もし、それがわかっていれば、当事者だけで解決ができているハズなのです。
このケースのように売上改善が目的であれば、最初から「価格」だけにフォーカスを絞るのではなく、他の因子も1つずつ確認していくことが大事なんですよね。
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