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#1 データを取るのが目的ではない!

※この記事は「マーケティングをかたらふ夜話」のコンテンツです。よろしければマガジンの方もご覧ください。

日夜ウェブマーケティングやデータマーケティングに携わっていると、「このデータを取りたいのだけど・・」「あのデータはどうやったら取れますか?」などの言葉が良く飛び交います。


もちろん、さまざまなケースで使用する基本的なデータの取得方法が分からないときには調べたり、たずねたりして取得すべきです。でも、1回しか使わないような特殊なデータを取得することは本当に必要ですか?


よくあるケースとして、他の誰もが取得できていないデータを抽出することが目的と化して、それが抽出できたことに優越感を感じるケースがあります。しかし、データを抽出しただけではマーケティングの仕事は中途半端な状態です。なぜならば、マーケティングの本質は課題を解決する方法を見つけることや可能性を拡大することであり、データはその課題や可能性を可視化するための材料でしかないからです。


私自身も20代の頃はその錯覚に陥りましたが、一瞬得られる優越感はビジネスの世界ではほとんど役に立たないことを肌身で感じました。


取得が難しいデータがある場合は、頑張ってそのデータを取るだけでなく、代替利用できる類似データはないか、別の角度から分析できる方法はないかなどを考えることで、データ取得にかかる無駄な時間を省き、分析や具体策の立案などより重要なフェーズに時間を割くことができるようになります。

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