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四国歩き遍路日記 12日目 24番~26番

3月4日

朝起きたら、ゴーーっと雨風の音がめっちゃ聞こえてくる。
「大丈夫かよ」と思ってカーテンを開けたら、波の音だった。


7時すぎに出る。今日もまた海沿いの55号をひたすら歩いていく。
途中、雨が降り出ししぶしぶ雨具を着て靴を履き替えたら、5分ほど歩いて止んでしまった。


そして、室戸岬の手前でとうとう御厨人窟に着いた。遍路に出たら絶体訪れたいと思っていた場所の一つだ。かつて空海はこの洞窟にこもって修行をし、そこから見える風景が空と海だけだったことから自らの名にしたという。

しかし、事前の情報どおり入口は封鎖されていた(落石があったらしい)。納経所の人に聞いたら、今年中にはなんとかしたいとのことだった。


御厨人窟の前から写真を撮った。このころにはもうすっかり天気は良くなっていた。そして、まさに今見ている空と海こそが、空海の名になったものだと思うと感慨深かった。
子どものころに学校で習ったときはなんか変な名前だなと思ったものだが、大人になるとこの名前の美しさとスケールのでかさが分かる気がする。

御厨人窟の前から


そこから山を登り、久しぶりの札所、24番最御崎寺へ。ついでに灯台にも寄ってから下山。しかし、室戸岬の先端をショートカットした形になるので、せっかくなので少し戻って先端に行ってきた。

室戸岬の先端


今日も飯を食うところがなくカロリーメイトでしのいだが、やっと海の駅というところがあったので、から揚げ定食を食べていく。うまかった。ずっと素泊まりだったので、久しぶりにまともなものを食べた気がする。


55号を歩いていき、25番津照寺を打ち終えて今日の宿へ到着。

まだ15時半だったので、ザックを宿に置いて、明日行くつもりだった26番金剛頂寺へ行ってきた。
あいかわらずすぐ息が上がるのは変わりないが、荷物がないので下りは膝への衝撃が軽減されてだいぶ楽だった。1時間ほどで戻ってきた。

これで明日は山登りしなくていいが、その分海沿いの道は回り道になるので時間的にはあまり変わらない気がする。もっとも、海側の道が平坦である保証はないが。


部屋で荷物を出していたら、下着がまるまる1セットないことに気づく。昨日洗濯してもらったとき、ネットの中のものを回収し忘れたのだ。自分のバカさ加減がつくづく嫌になる。

地図忘れるわ下着忘れるわ必要なものだけどんどん忘れてく。まあ、下着なんて買えばいいだけのことだが。

昨日、今日と予報では雨だったが、ほとんど降られずに良かった。

20時34分 泊:民宿うらしま(2食6000円)

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