しきじアゲイン

梅雨明けが発表されて、一気に暑くなった。といってもこの土曜日は一歩も外に出ず、日曜日も近所のスーパー銭湯へ行き、帰ってきただけなのでほぼ外気に触れていないが。

普段はそんなバイタリティはないものの、外がどんなに暑かろうが雨が降っていようが、ここ3ヶ月ほど毎週土日のどちらかでサウナに行っている。こんなにも外が暑くなっても、さらなる熱気を求めて通うようになった。

ハマったきっかけは友人と毎年行っている旅行で静岡県に行ったときだ。数年前からサウナにハマった友人がどうしても行きたいと言った超有名サウナしきじへ自分もついて入った。だがその際はサウナ慣れをしていなかったので、しきじのありがたみは全く感じられず、テンションの高い友人を尻目にこんなんがいいのか…という程度の感想しか持たなかった。友人はしきりに水が違うと言うが、硬水と軟水の違いもさして分からぬ自分にはどこも一緒だろとしか思えなかった。元々暑いのも寒いのも嫌いなのでサウナはなぜわざわざ地獄に全身を預けるのかも理解できないし、スキーやスノボの類はなぜ凍えてまで山を登ってすぐ降りようとするのか不思議でしょうがなかった。夏はクーラー至上主義、冬はこたつ至上主義、まとめると適温至上主義だ。

そんな自分もその友人に連れられる度にサウナへ行き、いつしか週に一回は整わなければいけない身体になってしまった。サ室にじっくりと身を置き、芯まで熱くなった身体を水風呂で冷まして外気浴をして整う。適温至上主義から寒暖差至上主義へとすっかり改宗した。まだサウナにハマってない人にはぜひとも一回で判断しないでほしい。その先にあなたも変わるきっかけがあるかもしれない…。

できることなら毎日サウナに入りたい。サウナを知ったいま、もう一度しきじへ行きたい。サウナ好きすぎ、とつい歌いたくなってしまうが、実際にサウナ好きすぎと歌っていたあのミュージシャンのように、暑すぎて炎上するようなことは避けたい。過去の火種は何年経とうが消えはしないという現代の残酷さを冷静に見つめて心に留めておきたい。

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