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仕事、飯、飯、仕事
最近、飯のことばっかり考えている。
こう言うと食いしん坊の肥満児みたいだが、今まで何百回とガリガリと揶揄されてきた自分でも、飯のことを考えずにはいられないのだ。
この春、一人暮らしから二人暮らしになり、自宅にフライパンも鍋も包丁もない外食・中食オンリーの二十代ガサツ男性日本代表のような生活が一変した。基本的には毎日簡単なものでも自炊をし、コンビニと居酒屋からスーパーと雑貨店へと行きつけの店がスイッチした。コロナによる自粛&自宅勤務の影響で外食できないこともあるが、そんな生活も楽しく過ごしている。
そこから、だ。
昼飯の時は夕飯の、夕飯の時は翌日の昼飯のことを考え、冷蔵庫の在庫管理をしながら買い出しに行き、と仕事をしている時間以外のほとんどで食が頭の中を占めている。脳内メーカーで頭の中を図解されたら、恥ずかしいくらい面白みのない人間に思える。
食べるものを自由に考えて調整できることは豊かさの象徴だと思う。
ただ、なぜだろうか。
毎日仕事に追われ飯のことを考えて疲れて寝るという何不自由ない生活のルーティンを繰り返していて、人生が消化試合になっている気がしてくるのは。自粛で娯楽の選択肢が限られたこともあってか、3日目のコーラぐらい刺激を感じない毎日だ。ゆたかな生活ってこういうことなのか?そもそも一人暮らしの時っていつも何してたっけ?刺激感じてたか?あれ、あんまり変わんない?関係ないけどそろそろゴルフ行きてえな。
久しぶりに飯のこと以外を考えながら、ふと銀行の住所変更してたっけ?と思い、アプリを開く。明細が表示されている。今月の給料が振り込まれていたことに気付く。
ゆたかだ。
明日の夕飯はすき焼きにします。
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