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まちのきょういく委員会 公開ミーティング#4 開催レポート

先日の9月10日(火)にコフィーリングスペース「学び場 とびら」にて公開ミーティング#4を開催しました。

公開ミーティングでは、まず、新しい教育に取り組む企業や団体、個人から話題提供があり、その後、参加者のみなさんから話してみたいテーマについてディスカッションを行っています。
ランチタイムの時間帯ということもあり、そのまま食事をしながらみなさんと学びや教育に関する意見交換や議論を行っています。

教育メソッドをオープンに、シェアすることで気づくこと

4回目となる公開ミーティングでは「花まる学習会」の永見 真里佐(ナガミ マリサ)さんに「花まる学習会で伸ばせる力」というテーマで話題提供していただきました。
 
「花まる学習会」では、幼稚園児~小学生を対象とし、「数理的思考力」、読書と作文を中心とした「国語力」に加え、「野外体験」を三本柱として、将来「メシが食える大人」そして「魅力的な人」を育てることを理念とした学習塾です。子どもたちが主体的に学びながら、考えることが好きになる教室を目指しています。

まだ関西に出てきて4年目。京都市では、2019年4月から妙心寺の塔頭寺院で教室がオープンしました。

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花まる学習会で、どのようなことをやっているのか?テレビ等で放映されたこともありますし、YouTubeでも検索するとでてきますので、ご存知の方も多いと思います。

花まる学習会では、言葉の力と思考する力を育むことを大事にしています。そして、その土台となるのが、やる気と自信。そのために、わかった!という経験をたくさんできるようにするためのカリキュラム(例、四字熟語・なぞペーなど)があります。

つまり、考える楽しさを実感するなかで、自己肯定感を高め、さらに高学年になると、自分で考え学べる力を育んでいくということです。

試験に合格する学力だけではなく、その先にある、世の中に出て「人を幸せにできる人間力」を育てるという、花まる学習会の目標と、そのアプローチに、とても納得感がありました。

佐賀県武雄市では公立小学校で花まるメソッドを導入した「花まるタイム」の授業があることもどこかでみたことがあるかと思います。

朝の15分間、子ども達が声を出す、手を動かすという発散させるという時間があるそうで、初めて映像をみる人はちょっとギョッ!とする人もいるかもしれませんが、机にじっと座って、教科書と黒板とをにらめっこして聞いている時間を過ごすより、生徒だけでなく、先生も主体的に楽しんでやれると思いました。

大人たちが楽しんでいる姿を見せること

今回なるほどと思ったのは、子ども達にお手本をみせるということも大事ですが、その学びのプロセスを一緒に楽しむという姿勢です。
どうしても子ども達に対して、講師や先生として振る舞わないといけない、大人が手本や模範にならなきゃいけないという固定観念がありますが、子ども達は興味をもち、その学習の意欲がきちんと身につけば、自分たちで試行錯誤しながら学んでいけます。

もちろん講師や指導者として、保護者との信頼感や安心感がある態度や姿勢も大事です。(花まる学習会では、社員である講師の言葉の力を鍛えるために、月1コラムや、日報などを取り入れているそうです。)

しかし、子ども達に何か教えてやろうということではなく、一緒にその学習のプロセスを本気で楽しむこと。そこで、子ども達の勉強に向かうスイッチを入れることを大事にしているのです。これはある意味「花まる学習会」として、ゴールが明確になっているから有効なプロセスとも言えるかもしれませんね。

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5回目は10月に開催します。次回のテーマは、放課後について、「アフタースクール」を話題提供を予定しています。

<写真:竹田 扶美可>



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