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学校では学べないみんなの冬期講習2020 開催レポート
2020年1月12日(日)に、2回目となる合同イベント「みんなの冬期講習」を開催しました。初回の夏期講習からさらに授業数を増やし、1Dayの特別授業となりました。
「まちのきょういく委員会」は、これからの教育を考え、実践していく民間主導の協業チーム。さまざまな学びを提供している人たちが横につながり「これからの教育を共創する」ことを目指しています。多様な主体が、それぞれの理念のもと、お互い干渉することなく、必要なときには手を取り合う、そんな自律分散型の教育チームです。塾や習い事とはちょっと違う、自分たちでつくる学びの場を提供しています。
6人のプレゼンターによる6つの授業
昨年2019年に公開ミーティングを全6回開催しました。みんなの冬期講習は、この公開ミーティングで、次世代の学びに取り組む個人・企業団体による話題提供者および意見交換に参加した人たちとの合同イベントです。参加者自らが授業プレゼンターとなっての実施となりました。
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1時限目/手作りパズルをつくろう!
2時限目/子どもたちのロボット教室
3時限目/へんなラジオ体操(たいそう)をつくろう!
4時限目/PC解体ショー
5時限目/やりたい仕事(コト)ってなんだろう?
6時限目/あたらしいトランプゲームをつくろう!
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夏期講習と同じく、京都リサーチパーク内にある「たまり場 TAMARI-BA」での開催。1時限目の開始10分前に開会式をおこない、今日の場のルールを確認してから開始としました。
子どもたちとともに学ぶを楽しむーエデュテインメントー
みんなの冬期講習で対象としているのは、主に小学生とその保護者。授業で大事にしているのは、子どもたちの興味・関心を引き出すようなテーマ設定と、子どもも大人も楽しみながら学ぶエデュテインメントの要素です。
興味があることには子どもたちは積極的に授業に関わります。また、何で?どうして?などの質問もたくさん飛び交いました。まさに身を乗り出しての授業参加。自分から進んで取り組む姿は本当に印象的でした。
保護者にとっても、子どもはどのようなことに関心があるのか?どんなことに夢中になっているのか?他者とどう関係しているか?などと、どう学びに向き合っているかに気づくことができます。この気づきは、自分たちで学びをつくっていく土壌を育むことにもつながっていくと考えており、みんなの講習では親子参加を基本にしているのです。
前回の夏期講習と同様に、講師は学びをナビゲートする存在としています。子どもたちと学びを楽しみながら、一人ひとりの持ち味や個性を引き出していけるような関わりを心がけました。
授業の内容によっては、苦手を感じたり、気分がのらないということは必ず起こります。参加者全員が同じタイミングで授業することを重視してしまうと、ついていけないと途中であきらめたり、自分はできないからと逆に自信をなくしてしまう恐れもあります。
だから講師側はどう授業を準備するかはとても重要です。例えば、段階ごとに問いを用意し、解けたときには、きちんとその達成を褒めるという関わりを増やしていく。さらに、与えられた問題を解くとは違う自分でつくる経験を入れることで、新たなモチベーションで取り組めるようにするなどです。
また、自分で選択できる余地をきちんと設定しておくと、うまく距離をとりながら、やれそうになったときにそこに入ったり、無理そうなら出たりと、自分で判断しながら授業に関わることもできます。
子どもたちはおもしろいことや本物に触れたいので、そのきっかけを適切に準備し、渡すことができれば「学びの旅」に自ずと入ってくれます。
前回と異なるのは、講師である大人があるテーマについて講義をするということよりも、子どもたちと実践のなかで学んでいくことを重視した点です。例えば、パズルやカードゲームだったり、身体を使って表現したり、モノを組み立てたり、解体してみたりと、みる、きく、さわるなどの身体を通して遊び、体験する授業を増やした点です。また、異年齢の他者がいることで、自分はどうするのかを試行錯誤しながら自分なりの学びをつかみとる1日になったのではないかと思っています。
子どもたちの集中力、そして興味・関心も最後まで続き、本当にすばらしい!という感動と同時に、どっと疲れもでた1日となりました。
「授業」とは、希望や夢をつなぐこと
最近思うのは「授業」は、世界をつなぐだけでなく、希望と夢をつないでいけるということです。それは、今までの知識や経験から自分の伝えたいことやわかったこと、その思考プロセスを含めて共有したいことを結晶化させ、それらを次の人たちへ渡していく行為なのだと思っています。そう考えると授業って本当に面白く、自分たちで授業をつくるというのは、一つの演劇作品を上演するに似ていることもあり、とてもハマりつつあります。
2020年4月から新学習指導要領が小学校で全面導入になります。学校での学びに変化がもとめられると同時に、学校そして学校外での環境も非常に重要となります。一人ひとりの素質・能力を発揮できる環境には、自分と相手とがお互いに認め合う関係とマインド醸成が必須です。
「まちのきょういく委員会」も「教育の拡張」「共創」「学びの民主化」をコンセプトに様々な軸でプロジェクトやコラボレーションに取り組んでいきます。
次回は、2月25日(火)公開ミーティング#7 @CEOmakeKYOTO での開催となります。こちらもご興味ある方はぜひご参加ください。
「希望」ある社会、一人ひとりの才能が開花できる社会の実現に向けての活動資金にさせていただきます!!