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【考えてみた】なぜ人は”昔は良かった”と思ってしまうのか

古き良き時代なんていう言葉がありますが、あんなに生々しく喜怒哀楽をぶつけてきたはずの毎日を何故人は恋しがってしまうのか。
思い出とは何故に美しく記憶されてしまうのかーーー


先日YouTubeでこんな動画を見ました。

彼らはSHINeeという韓国のアイドルグループで2008年にデビュー。
今の若い人たちは東方神起とか少女時代とか言ってもピンと来ないかもですが、K-POP一時代を築いたSMエンタという会社に所属しています。

2008年なんてついこの間ぐらいの感覚ですが、もう13年前なんですね…鳥肌。

この動画で、当時の人気(もちろん今も第一線で活躍してます)を知らない子どもたちと一緒に過去の名曲を振り返ろうという企画をやっています。

過去のMVを見た子どもから
「昔っぽい雰囲気が出てますね」
などと純度100%な辛辣コメントが出て来て、最年長メンバーのオニュ君もこんな顔です。

私が特に衝撃を受けたのがこの場面。
2013年に発表されたDreamGirlという曲の映像を見ている時。

2013年はなんと左の男の子が生まれた年だそうです…!!ひー!

そして例に漏れず、この曲に対してもなんとも言えない表情で反応する子どもたち。
私は他のどの曲よりもなんともいえない哀しみに襲われたのです。

何故ならばこの2013年の映像が収録された日、韓国ソウルのそのスタジオに私はいたから!!

〜忘れもしない2013年2月21日〜

その日たまたまソウルに来ていた私と友人の2人は公開収録があると聞き、先着順の観覧チケットを奪取する為に深夜12時のテレビ局に来ていました。

翌朝7:00の収録に合わせて確実にゲットしようと体感気温マイナス17℃の寒空の下で現地ファンの集団に混ざってたのです。

結局スケジュールがずれにずれて収録が始まったのはなんと昼の1時!
スタジオに入れたのは収録1時間前だったので、12時間も野外待機をしていたのです。笑

同じく待機列に並んでいたシンガポール人の3人組や、韓国に留学中のアメリカ人と友達になりワイワイやるなど、非常に楽しい思い出だったんですね。

そんな楽しかった思い出も、ある種”昔のコンテンツ”として消費されることに一種の悲しみと寂しさを感じてしまいました。

人々が昔の思い出を懐かしんだり、昔は良かったと言ってしまうのは
今が悪いという意味では無く、自分の宝物のような思い出を風化させたくない、大切にとっておきたいという気持ちがあるからなのかもしれません。

そんなことを考えた1日でした。

それではまた明日お会いしましょう〜

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