見出し画像

不登校 〜負けママの奮闘記〜6 『相談しよう!そうしよう!』

ここでは、負けママがいかにして子どもたちのことを「相談」してきたかについてお話ししたいと思います。

不登校の問題をお母さん1人で何とかしようとすると、多分倒れます。お母さんという生き物は、子どもの問題は全部自分のせいだと思いがちなので、1人で何とかしようとしてしまうかもしれませんが、倒れるのでやめてください。

では、どこに相談すれば良いか。

私の子どもたちは、発達障害の診断を早くに受けていたため、発達障害の相談ができる場所は常にありました。各自治体に、障害者支援の窓口は必ずありますし、早期診断のために1歳半検診や3歳検診があり、発達障害等の疑いがあれば、医療機関や地域の子ども発達センターなどを紹介してくれます。お住まいの地域により、子ども発達センターの名称や対象年齢、療育(治療教育)の充実度はそれぞれだと思いますが、私の住んでいる地域では、診断がされてから小学校就学前までは、子ども発達センターで無料で様々な療育が受けられました。

そう、就学前、までです。

小学校に入学しますと、発達センターは卒業となり、その後の相談先は主に、児童精神科、小児神経科など発達障害の診断が行える主治医となります。当然、医師は不登校の専門家ではないので、不登校につながっていると思われる症状(不安感や緊張、気分の波など)を抑える薬を処方するくらいしか、できることはありません。でも、発達障害のある子どもにとって、それはそれで重要なことです。

できれば医師の他に、不登校について相談できるところが欲しいですよね。ですが、画期的で、勝ちママ一直線と思われる、目の覚めるようなアドバイスがもらえるところはまずありません。不登校の原因やお子さんの特性(性格)はそれぞれですし、いろいろな要因が複雑に絡まっていることもあるからです。私としては、お母さんが悩んでいることを吐き出せて、ともに考えてくれるところが良いと思います。

ともに考えるという意味では、やはり「不登校の親の会」がおすすめです。同じ不登校の子どもを抱える親同士が、相談や情報交換をしあうのが親の会です。お住まいの地域にも、必ずひとつやふたつの親の会があるはずです。

また、我が家と同じように、発達障害があるお子さんの場合は「発達障害者支援センター」の相談支援が利用できます。全国に設置されており、無料で相談支援が受けられます。臨床心理士など、専門の資格を持った先生方が豊富な知識と情報をもとに相談にのってくださいます。これがものすごく、心強い。長男のときも次男のときも、不登校の問題にかかわらず困ったことがあれば、お世話になっております。

どストレートに教育委員会に相談するという手もあります。特に、学校や担任の方針に疑問がある場合、上の立場の教育委員会に訴えるのは非常に効果的です。担当者がすぐに学校に様子を見にきてくださり、即改善ということもあります。

不登校の子どもを受けいれているフリースクールという施設に相談するという手もありますが、フリースクールは相談窓口というわけではなく、子どもが在籍して通う場所なので、有料であることが多いです。現在ではフリースクールに通うことでもともと在籍している学校の出席日数にカウントされることも多くあるようですが、これに関しては公立の小中学に在籍しているお子さんにはそれほど意味はないと思っています。義務教育の場合、出席日数がどんなに少なくても、ほぼ確実に卒業できるからです。実際に、次男は小学校で5年以上不登校でしたが、特に条件などもなく、他のお子さんと同じように卒業しています。フリースクールの雰囲気がお子さんに合っていて、お子さん自身が気に入り通いたいと思うならば、それだけで意味はありますが、費用に関してはお高めの場合が多いので注意が必要です。

ちなみに長男は、小学校低学年の一時期、某有名フリースクールに通っておりましたが、周囲とコミュニケーションがうまくとれず、数ヶ月で退会してしまいました。費用は、週に2回くらいの利用で、月に2~3万円くらいかかったような記憶があります。

ここでの大事なポイントは、相談には「準備が不可欠」ということです。

準備をせずに相談に行って経緯の説明に苦労したり、お母さんの疲れや思いが溢れすぎて泣けてきてしまい、うまく話せなかったり(これ、冗談ではなく非常によくあります!)、聞かれたことにうまく答えられなかったり、逆に聞きたかったことを聞き忘れたり…という失敗をしないために、まずは相談に行く準備をしましょう。

とても大切なポイントなので、次の第7章で詳しく説明します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?