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【旅行記】2024年 5月 山梨編

5/18(土)。カノコ、3度目の山梨へ…

山梨へ

学生時代の友達が山梨へ里帰りしてしまってからというものの、定期的に訪れている山梨県。

山梨に住む友達が車を出してくれるので、山梨まではもう1人の友達と電車で向かう。片道3時間以上かかる山梨も、友達が居れば寂しくないし、山々の美しさに「わぁ…」と感嘆を漏らしやすい。1人ではなかなかに変人に思われるかもしれないのでね…

ところが、向かう途中で早速アクシデント。
私が家を出る時間を間違えてしまった、普段はこんなことないのに、この週はやたらと働きすぎてしまったので疲れが溜まっていたらしい。

乗り換えを工夫すれば友達との合流地点に時刻通り着きそうだったので、安堵しまた向かう、先程言ったように私はなかなかに疲れていたらしく、乗り換えまでの間、田辺聖子の本を読みたくとも読めない。眠気に勝てず、それは乗り換えてからも…

そしてその乗り換え先でまた悲劇、男の人に肩を叩かれ、気づくと乗り換え先。疲労の蓄積で気づいたら爆睡していたみたい…終点が乗り換え先で本当に有難かったのだけど、時計を見ると既に乗りたかったはずの電車は発車している時刻に…

友達とそこで合流する予定だったから「どこにいる?ごめん寝てた」と焦ってLINEを入れ、電話をかけるも出ず…すると友達から。「あ、ワンチャン乗ってるかと思ってもう乗っちゃった」

(そうだよな、そりゃ私が悪いからな、あ、置いてかれたな、)

(でもさ、終点に着いてから起きた時まで10分あったはずなのにおかしくないか、誰も起こしてくれなかったの?!)

(いや、そういえば途中不自然に止まったりしてたし遅延してたかもしれないぞ)

とグルグル他人のせいにしながら次の電車を調べるとなんと30分後。シティの乗り換えに慣れすぎていた、5分後には友達を追いかけられるものだとテッキリ…
そこからは、やたら空気の美味しい街で、山梨まであと1時間以上かかるその場所で待ちぼうけ…

ようやく電車が来ると、「今度こそ!寝たアカン!」と謎の関西弁までたたき起こし気合を入れて甲府へ。なにせ、甲府は終点じゃない。寝たら今度こそ、置いてかれたどころじゃなく漂流…

太ももをつねるような気持ちで挑んでいると電車の中から見える山々、緑、澄んでいて大きい空…山梨が近づいてきたなぁ、となんとなく、感じた。私は都会にしか住めないだろうと思っていたけれど、山梨はいい。東京は嫌いだけど都会は好き、でも山梨はなんか、優しくって好き。結婚するならこういうタイプみたいなやつ…

やっとの思いで甲府に到着!空が青い!程よい都会具合!あぁ、好き…この時点で時刻はなんと10:30、山梨に居るのにまだこんな時間だよ!

友達と合流すべく、いつもの駐車場に行くと、「すみませんお姉さん」と声をかけられた、ちょっと!知らない人のフリするなんて!見慣れた顔!会いたかった!思わず3人で抱き合った…だって1年ぶりなんだもん。

そうして車に乗り込み、ようやくドライブ開始!山梨に着くまで長すぎでしょう、私の旅行記!!


旅行開始!

第1章 腹ごしらえ

朝の10:30に着いたとはいえ、私が起きたのは朝の3時。お腹も空いてきた頃…
山梨へ来たなら、食べなきゃなんないものがあるでしょ!そう!アレ!ほうとう!てなわけでお店のある方へ。

車を30分ほど走らせて、良さげなほうとう屋さんを見つけたので入店!
ほうとうのメニューは1つだけで、3人とも同じほうとうを。

「これが本物のほうとう!こないだ食ったのは偽モン」と、地元県民。いずれにせよほうとうと名のつくものは美味しいと思っている私からすると、(何が何だかわかんないけど、とりあえずンまいよ)とほうとうへの深い気持ちは思い起こせず、ただひたすら口へほうとうを運ぶ。
みんなお腹が空きすぎていたようで、会話をしたいけど食べたい、ので車の時とは打って変わって「うん」としか返答できない…

鬼の形相で鬼のスピードで食べ終えた私たち、お腹も満たされ、ようやく喋れる!

「よし、行こ〜!」

ほうとう、¥1,200。山梨は価格もいい。

第2章 悲鳴

山梨で1番悲鳴が聞けるところ…富士急だわね

この日の山梨の気温はなんと28°、もはや夏なので私なんかはすぐバカになっちゃって、普段は落下直前で「おかあさん!!!!!」なんて半ベソかきながら乗ってるジェットコースターにも「乗りたい乗りたい!!!」

山梨県民の友達は絶叫大好き、もう1人の友達は絶叫ムリで…でも、せっかく富士急に来たのだから、富士急じゃないと乗れないようなものに乗りたい…

3択にまで絞って、新しく出来たゾッコンか、FUJIYAMAか、ナガシマスカ…

私はナガシマスカラバーで有名ですのでどうしても乗りたかったのだけど、施設点検とのこと…FUJIYAMAは見るからに怖そうだから、となり、新しく出来たゾッコンへ!ヤッター!

山梨を満喫すべくフリーパスは買わずに単体のチケットで、購入して並ぶ。「80分待ちです」という言葉に目を見合せながら、「でもディズニーのスプラッシュやーん」と言われ(確かに、なんならスプラッシュマウンテンより並ばないぞ)と気を取り直し待機。

遊園地の楽しみは、アトラクションに乗ることももちろんだけど、私のとっておきは乗る前のグッチョッパー…

何か大事なものがかかっている訳でもないのに、全力でするグッチョッパーがたまらなくてね…

まぁ、結果私が1人!こういう時結構おいしいポジションを頂きがちなので、アチャーと言いながら1人を楽しむわけです。
ただ、1人になったから寂しい訳では無い、1人の時は、2人の後ろに着くようにする。2人を後ろから見る、これはなんだか父親のような気分で、絶叫しながらも温かい気持ちになれるので好き。

肝心のゾッコンは、見ているだけでは伝わらない凄まじいスピード…
始まった瞬間爆速が出るタイプで、絶叫苦手な友達がただただ心配だった。私も少し恐ろしさを感じるレベルだったけれど、楽しい気持ちもいっぱい!

その後、友達が絶叫に乗る気分にはなれず、空中ブランコへ。ただ、富士急なだけあってただの空中ブランコも若干恐怖度高め。おかしい。乗り終わったところで次の場所へ行くため富士急を後に…

アトラクション2つと駐車場代で¥3,800。ちょっと値が張ったね!

第3章 洞窟

車で移動して、富岳風穴へ!
ネットで「山梨 観光」と調べたときに3位くらいに出てきた場所。
一目惚れして、心の「爆発」の匂いがしたので行きたいと騒ぎ立て一緒に行ってもらった…

到着して、チケットを買い風穴の中へ…
風穴の手前にある看板には、「0℃」の文字。「ねえ0℃に適した服装じゃな〜い!」なんて友達が叫びながら、ズンズン進む。

風穴の手前からグン!と気温が下がったのを感じたし、手すりは少し湿っていた。中へ進んでいくと、思っていたよりもずっと険しい道に慌て叫ぶ3人。だいぶ険しい。

道のほとんどを中腰で進み、「頭上注意!」の看板に恐れ慄きながらも歩みは止めない。途中、「ごつん!!!」という鈍い音。あ、私の頭が頭上の岩に当たってしまった。友達に心配されながらも、でも、血は出ていなかったし何より奥の方が気になる…

ようやくお目当てだった氷柱のようなものを眺め、喜んで風穴を後に。

風穴ふたつをハシゴしたので、¥700。自然のものって、なんかいい。

第4章 階段の先に

次に、絶叫恐怖友達が一番狙っていたところ。新倉山浅間公園へ!五重塔と富士山がいっぺんに見られるというので、いくっきゃないでしょう!なんてったってこの日の天気は快晴、最高気温28℃の激アツデーでしたからね…

到着して、「公園は神社の先なのでお参りしましょう」という看板にのっとり、3人で五円玉を投げ入れ、二礼二拍手一礼…3人のいい大人が神様にご挨拶している様というのは、不格好にも見えてたまらなく好き。

お参りを済ませてさらに先へ進むと、気の遠くなるような階段…少しでもさっきまでのほうとうを消化すべく、二段飛ばしで進んでいく。「もうすぐ?もう終わり?」なんて、10段おきくらいで山梨県民友達に聞きながら気づけば登り終えていた。ちょうど夕焼けの頃で、富士山もクッキリ。2人を並ばせて写真を撮ってあげたり、なんか家族みたいで嬉しい。かわいい。

目的を果たした瞬間その場にほとんど興味がなくなってしまうのが私たちのいいところであり悪いところでもある。切り替えが早いと言ったら良いのか…腰掛けて五重塔と富士山を眺める人もいるのに、私たちは「ほれ終わり終わり、」と言った感じでそそくさと退散した。

上りであんなにも辛かった階段は、下りだとなんのこっちゃなくて、どうしてこうも違うのだろう…と口に出すと、「あたりめ〜じゃん。バカじゃねえの」と山梨県民友達。そうかあ、そりゃあ、上りのほうが足をあげるから辛いというのはわかってんだけどね…

参拝料で、¥5。

第5章 郷土料理

たくさん動き回ったし、終電の時刻のことも考えるとそろそろだよな…と、夕飯へ動き出す。夜ご飯の予定は全く決めていなかったけれど、「俺が高校生のときバイトしてたとこ行く?」と山梨県民友達。前から郷土料理屋さんでバイトしていたことは知っていたけれど、そうか、行ってみようじゃない。

駐車場に着くと、想像していたよりずっと綺麗な感じの外観。中に入ってからもそれは大変風情を感じるもので、あぁ、山梨のご飯屋さんてどうしてこう、どこも母国情緒の溢れる形なのかしらん…とついウットリ。幼なじみの両親が経営しているというその郷土料理屋さんはメニューも季節ものを取り揃えていたりなんかして、それはもう堪らなくって…

お腹もどんどん空いてきたのでつい大量に頼んで、3人で爆食い。掘りごたつなのもたまらないし、お花が生けてあったりしてこの頃にはもうすっかりこのお店の虜になっていた。

ご挨拶もして、「山梨大好きです、またきます!」なんてなぜか山梨への愛を友達の幼なじみのご両親に伝えたりして、運んでいただいたお料理をひたすら口へ運ぶ。もう、メニューもたまらないのに東京で出ていたらお金が幾らあっても足らないわ…と言ったクオリティで、また一層山梨が好きになる。みんな、お宝をじゃんじゃか見せびらかしすぎよ!

たくさん頼んだはずなのに、気づけばぜーんぶお皿を空にして、(次山梨にきたときも絶対にここへ来たいわ)なんてルンルンした気持ちを抱えたまま帰路につくことに。いっぱいご馳走様でした、素敵なお店だったな…

なんと、¥3,000。早くまた行きたい。

第6章 おめでとう

そう、帰路についたもののまだ今日は終わっちゃいなかったのです。絶叫恐怖友達(ずっとこんな呼び方してごめん)がすぐに誕生日を迎えるところだったので、買っておいてたブランドもののカバンを渡すことに。そう、朝イチ私が遅刻した時には、大きなプレゼントを持ち運んでいたわけよ。

それも、山梨県民友達が「山梨ってIKEAないから、パシらされたことにすれば?」といい情報をくれたので、わざわざIKEAの袋に包んで…

「お誕生日おめでとう!」と郷土料理やさんの駐車場で渡して、開けるとブランドものの青いバッグ。「ねぇ青大好きありがとう!」と騒ぎながら、喜びのあまりそこらじゅうをバッグを持ったまま走り回り始めた絶叫恐怖友達。絶叫なんかよりあんたの方がよっぽど怖いけどね、なんて思いながら、喜んでくれていたので本当によかったよ!大盛り上がりしたまま、ようやく帰路へ。

最終章 フィナーレ

終電に合わせて出発した車。夜のほうが車っていいよね、深夜テンションに差し掛かるにつれてどうでもいいことほど面白い。いつの間にか車内ではモノマネ大会が始まったり、「好きな食べ物で答えたら一番引く食べ物は?」とか言う話になってた。ちなみにこの回答の結論は「おはぎ」。おはぎに悪いとこはないのだけど、ちょっと声を太くして言う「おはぎ」が最高にキモチワルイ。

その後、嵐を流し、aikoを流し、宇多田ヒカルを流し、昔の人気曲を流していると、終電の10分前。「ちょっとコンビニ寄ろ〜っと」と、山梨県民友達。私はこのときようやく、(ん?コイツ、間違えてないか?)と思ったのであった。

「もう後10分で終電だけど間に合う?」と私、「え?!?!」と山梨県民友達。まともに私たちの話なぞ聞いていなかったコヤツは、ノロノロと車を走らせおはぎの話に夢中になっていた。もう間に合うような時間ではなく、半ば諦めながら駅に向かう。私、絶望。

なんとか捻り出した策は、「行けるところまで行ってチャリを借りる」だった。

行きも帰りも電車の不運(自分のせい)に見舞われた私は、全然落ち着かない気持ちのまま、(家に帰りたい…!早く寝たい…!)という気持ちのまま電車を乗り継いでいく。

ようやく最寄りの少し前までなんとかたどり着き、数少ないチャリを借りて、自宅の方へ。家から割と近くまできたところで、全く見慣れない田んぼと森。ひんやりとした空気を感じ、街灯もなく、(ムリ!!!南無三!!!!)という思いで友達に電話。山梨県民友達しか出てくれなくて、状況を説明したら「ねえ後ろから声するよ笑」驚かしてくるじゃないの。

怖いとキレるしか出来なくなる私。友達に罵声を浴びせながら必死に自転車を漕いでいると次第にキレ始める友達。「なんで?おめ〜が話を聞いていればこんなことにはならなかったんだよ!!!!」と、送ってくれた感謝もあるのでそこまでは言えず…

見慣れた街が見えて、見慣れた道を見つけてようやく私の気持ちも落ち着いたので感謝の気持ちを伝えて、「またすぐ遊ぼ!」と私。

結果、行きも帰りも珍しくボロボロだった私…疲れは溜めるもんじゃない。けど、山梨の気持ち良さが本当に身に染みて、感嘆祭り、どんな感情にも染まってくれそうな山梨。大好き、山梨。

そんなこんなで、バタバタ旅行に相応しき華々しいフィナーレ!あっぱれ!


P.S. この日の山梨はほんっとうに相当の快晴だったみたいよ。
富士山があまりにも綺麗だったから、見したげる。

そして、このnoteの文字数はなんと5,775文字。みんなよく読んだよ、偉すぎるしありがとうございます。一冊本を読み切ったような気持ちでいてくれてたら嬉しいです。

さて、来月はどこに行こうか…

一枚だけ見せてあげる!快晴!ぽかぽか〜〜〜

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