makariko

ブリュッセル在住。日々の生活で気づいたこと、考えたことを書いています。

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最近の記事

中欧の旅

2023年7月、中央ヨーロッパを9日間一人旅しました。ウィーン(オーストリア)からブダペスト(ハンガリー)、クラクフ(ポーランド)を経由してプラハ(チェコ)へ。欧州の多様性を実感できた旅でした。記事の終わりに旅程を載せています。 ウィーン(オーストリア)オーストリアの首都ウィーンは、16世紀から19世紀初頭にかけて覇権を握ったハプスブルク帝国の都で、音楽と芸術の都として知られる街です。 街の中心部はこじんまりとしていて、歩いて観光するのに最適です。素敵なカフェやお店が軒を

    • ワッフル論争

      ベルギーといえばワッフル。日本でも専門店が出るほど人気のスイーツですが、このワッフル、ベルギーではリエージュワッフルとブリュッセルワッフルの2種類があって、お好み焼きともんじゃ、関西と関東のうどんつゆを想起させる論争の的となる話題です。 リエージュワッフル~さくさくもちもちその名の通り、ベルギーワロン地方にある、リエージュ(Liège)発祥のワッフル。中世の時代、リエージュ領主が当時新しく入ってきたパールシュガーを使った焼き菓子を作らせたことが始まりとされています。生地が甘

      • アールヌーボー建築~幅3.75mの邸宅

        アールヌーボー建築家、グスタヴ・ストローヴァンが自宅用に建てた邸宅の内見に行ってきました。ストローヴァンは、ヴィクトル・オルタの弟子で、ブリュッセルで活躍した第二世代のアールヌーボー建築家です。 外観と構造曲線美を活かしたアールヌーボー様式のファサードがひときわ目立つ極狭の建物。幅わずか 3.72メートルの隙間に建てられた4階建ての家は、「く」の字型をしており、正面玄関はルター通り、背面はカルヴァン通りと、二つの通りに面しています。 建物内部中に入ると、明るくて快適な印象

        • アールヌーボー建築

          最近、アールヌーボー建築にはまってます。アールヌーボーとは思想であると言われるほど、その様式・形態は様々。以下、アールヌーボー建築についての個人的な意見と感想です。 アールヌーボーって何?アールヌーボー(Art Nouveau)「新しい芸術」は19世紀末から20世紀初めにヨーロッパを中心に広まった芸術運動で、産業革命による工業化・大量生産への反発に端を発した、生活の美化を目的とした運動です。草花、昆虫などをモチーフにした自由曲線の組み合わせによる装飾性や、鉄やガラスといった

          マイクロモビリティのシェアリングサービス

          先日、自転車盗難に遭いました。10年以上移動のパートナーとして活躍し続けてくれたマウンテンバイク、市場価値は現状ほぼないに等しいのですが、私にとってはまさに価値のつけられないものです。しばらくは新しい自転車を買う気持ちになれないので自家用自転車に替わる日々の移動手段を探したところ、マイクロモビリティのシェアリングサービスにたどり着きました。 ブリュッセル首都圏は、人口116万、面積161㎢の比較的小さな街で、30㎢の森林地域を除いてほとんどは市街地です。電車、地下鉄、バス、

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          Bio(ビオ)って、何が違うの?

          ヨーロッパの首都、ブリュッセル。スーパーマーケットの食品棚で見かける Bio(ビオ)商品、体と地球に良さそうな感じはするものの、他の商品との違いがわからないので普段は安くて新鮮に見える商品に手が伸びます。 Bio=オーガニック ”Bio"と表示された食品は、有機食品を意味します。ヨーロッパでの有機栽培は、1920年代後半のドイツで始まりました。欧州連合が1990年代に有機農産物、有機畜産物についての規定を採択したことで、有機食品の生産・消費が加速しました。2019年の統計

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