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妊活日記―将来、あなたがいるということ

2023/1/23(月):夫婦の妊活日記⑭
 家を建てることを決めてから、夫と毎週のようにモデルハウスに通う日々が続きました。
 
 建てる土地、間取り…壁紙の色やデザイン、スイッチの形や位置などひとつひとつ夫婦で決めていく作業は、私たちに「当たり前に10年先・30年先の未来がある」という保証があるようで、じんわりと幸せな時間でした。
 夫が自分との未来を当たり前に「あるもの」として考えてくれていることの幸せを感じる時間は、夫や、まだ見ぬ我が子のことをも大切に考えられる不思議な感覚でした。
 
 子ども部屋の間取りはどうしようか?
 子どもはどこで宿題をするようになるだろう?
 子ども部屋の壁紙は何色がいいかな?
 一階ではカフェを経営したいね
 お客様の車はどう停めてもらおうか? 
 お客様がゆっくり落ち着いて過ごしてもらうには、どんな色の外壁がいいかな?
 夫婦が年を取った時、楽な間取りってどんなもの?
 どんな照明を付けようか?

 そんなことをひとつひとつ考える日々。
 夫と想像する我が子は、宿題に奮闘し、いつしか思春期を迎え、時には友達や恋人を家に連れてきたりしては母をやきもきさせ、そして実家を後にする…そんなどこにでもいる子どもでした。
 
 自分で洗濯物も畳む習慣をつけられるように、引き出し式のクローゼットを。
 性別が分からないから、黄色い壁紙を。
 今の子どもたちは、環境的に「ひねる」動作が苦手だから、一部の蛇口はひねるタイプのもので。
 できるだけ子どもはキッチンのカウンターで宿題してくれたらいいな。それを見守りながら、声をかけながら食事を作りたい。
 洗面なども自分で練習できるよう、子どもに合わせたサイズではなくで、踏み台が必要なものを。
 そして何より夢見たのは、子どもができたら大きなポストに家族の手形を押したい!

 このころはまだコロナなんて気配もない頃…引っ越して落ち着いたらまずは私だけで自宅カフェをスタートするつもりで間取りを考えていました。

 他の場所で話す「子どもができたら…」のもしも話は、叶うことのない夢を語っているような虚しさを孕んだものだったけれど、家の打ち合わせでは「子どもができた時、困らないように!」なんて名目があるので、堂々と夢を語ることができる。
 それに対応して下さる担当さんも、楽しそうに「それならこんなのどうですか?」と夢見心地な私たちの思いを現実にしてくれる。
 子どもを望む夫婦が子ども部屋を考えるのは当たり前のこと…そんな場所で当たり前に「未来の子ども」の成長を想像し、思いやれるのはとても有難かった。しかも人見知りでかっこつけな私…担当の方のタイプが違ったらきっと子ども部屋を想像する…ということにまた違った印象を抱いてしまったと思います。
 
 ざっくばらんに話ができる素敵な担当さんで良かった。
 お陰で幸せな夢を見せてもらえました、本当にありがとう。
 いつかこの日の夢が正夢になりますように。

今日はここまで!
今思い返しても家づくりの時間は幸せだった♡
この担当さんとの時間のお陰で、今自宅での生活は快適そのものです✨
では、また明日。この場所で…
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