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どうしようもない日々に

日曜日が休日だと思えないのは、身体を巡る焦燥感のせいだ。
先に見える1秒に安心できないのは、きっと自分の弱さのせいだ。

僕は走ってきた。なのに眼前に広がる景色はいつだってモノクロームだ。
僕が走ろうと思ったのは、だってそうしないと駄目だったから。

車窓から見える未来の一部になれたならいいのに。
目標は走り切ることじゃなくて、抜け出すことだって、誰に言えるだろう。

喜びや幸せは飴だ。僕は飴を1度も噛まずに優しく優しく留めようとする。
そんな浅ましさの鱗片に触れる度に、張り裂けそうになるのだろう。

有象無象を見ると安心するけれど、本当は哀しくなって仕方がない。
誰もかれもが嘘を付きながら幸せそうに通り過ぎていく。
無理しちゃいないか。なんて他人に向けて使う言葉ではないのに。

久しぶりに友人に会うと、知らない間に人生に課金をしていたんだと感じるほどステータスが上がっている。
まるで、こちらに合わせてくれていたみたいに、我慢が鬱憤が発散されたかのように自由に羽ばたく背中を見る度に、僕は居ても立っても居られなかった。

自分だけが取り残されたようで、付いていけなくなったようで、子供のままで、前を向く角度が変わって、走っていたつもりが歩けてもいなくて、零れて、落ちて、張り裂けていたことに。


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