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新鮮味のあるアクション描写〜『バッドボーイズ RIDE OR DIE』感想(ネタバレなし)〜

(以下、映画『バッドボーイズ RIDE OR DIE』の感想ですが、物語の核心に迫るようなネタバレはありません。ただし、映画に関する情報を出来るだけ入れないで鑑賞したいという方はご注意ください。)


スクリーンを通して、ウィル・スミスとマーティン・ローレンスの仲の良さが伝わってくるかのような、安心感と安定感のあるアクション・コメディでした。

惰性でシリーズを続けている感じではなく、新鮮味のある要素を入れていたのが印象に残りました。

特に撮影技法については、フレッシュな魅力が溢れていました。

街中のカーチェイスや、落ちていく飛行機内の格闘、テーマパークでの銃撃戦など、アクションシーンの展開や舞台設定は、過去のハリウッド作品で何回も見てきたようなものでしたが、それぞれの撮り方に工夫が感じられました。
スノーリーカムを使ったショットでは、自分が映画の中に入ったような臨場感と緊張感を楽しめましたし、マイクからマーカスに投げ渡される銃を、電磁石でカメラに取り付けて撮影されたというシーンは、今まであまり見たことがないような奇抜さがありました。
ドローンを使用したショットも、カメラが対象物に突っ込んでいくような躍動感がありました。マイケル・ベイ監督『アンビュランス』の鑑賞時にドローン撮影の迫力の凄さに度肝を抜かれましたが、これからますます映画の中でドローン撮影が進化していくことを思うと、わくわくします。
画面を彩るカラフルな色彩も、『ミズ・マーベル』に連なる、アディル・エル・アルビ&ビラル・ファラー監督の持ち味として大いに楽しめました。

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