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使うカメラで世界が変わる/#175

世の中はホントに多くのカメラがあって、選ぶのは困るし次から次へと使いたいカメラが出てきて悩みは尽きない。カメラはそれなりの値段もするから、次から次へと買うわけにもいかない。昔のカメラから最新のカメラまで様々な形や機能が盛り込まれ、人のようにひとつひとつに性格があるから興味が湧くのだろう。

一眼レフデジカメ、ミラーレスカメラ、フィルムカメラ、写ルンです、中判フィルムカメラなど個性の塊ばかり。だからこそ魅力が詰まっていて、その時々で興味が湧く対象も違うのだろう。

自分の使い方や撮る対象によって必要なカメラは変わる。目的に応じたカメラ選びが失敗しないコツだ。しかしカメラによって撮る時の気持ちが変わることもある。不思議と世界の見え方が変わり撮った写真もカメラ毎に明らかに違う。

カメラを始めた頃は趣味なのに何台もカメラを持っている人の気が知れなかった。お仕事ならサブ機を持つことは必須だが、趣味の場合はそうで無い。高いお金を出してまで何で何台もカメラを持つのだろうと不思議でたまらなかった。

初めて買った2台目はフィルムカメラだった。撮るときのアプローチが明らかに違い、何もかもが新鮮な体験。撮った写真は確認できないし、撮れる枚数に制限あるし、マニュアルで露出とピントを合わせるなんて撮るまでに時間がかかって面倒じゃん!というのがファーストインプレッション。

もはや何で買ったのかと後悔すら覚えていた。けれど使っていくうちに、その過程があるからこそ撮ることに向き合えたと思える。それまでは漠然と撮っていたけれど、フィルムで撮り出してから1枚に込める思いが格段に深まったと言える。何でそれを撮るのか、どう撮ったら思い通りになるのかなど撮る以上に考える時間が生まれた。その甲斐あって写真への思いがより強まるきっかけとなった。

軽量コンパクトなコンデジを使ってみたり、APS-Cのカメラを使ったり、ハーフフィルムや中判フィルム使ったりと本当に色んなカメラを買ったり借りたりしながら使ってみた。そこで気づいたことは本当に多くてどれも個性があって使う時の気持ちが変わるということ。そのカメラを使っているからこそ気づく景色があって、撮れる写真も違うんだって思えたことは大切な財産と言える。

もちろん1台のカメラを大切にとことん突き詰めるのも大切。たまには写ルンですのような気軽なカメラで気分転換するのも良い。気分や行く場所によって服装を変えるような感覚でカメラを選ぶ楽しみもあっていいんじゃないのかと思う。色々使ったからこそ気づいたこと。使うカメラで世界が変わる。


 SUBARU(マカベ スバル)
鳥取県在住 / なにげない日常をテーマに写真を撮っている / 出張撮影 / 写真イベント企画  / 鳥取のPR活動も行なっている。
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