宮古島日記2:仕事の初日

緊張の中初日を迎えた。社宅とホテルは車で20分ほど距離がある。
私は車の運転ができないため、同じ社宅の人に職場まで送ってもらった。
てっきりその人も出勤かと思ったら、わざわざ休日に私を送るためだけに出てきてくれた様だ。
大丈夫ですよ~と言ってくれたがよく知りもしない他人の運転を休日にさせられるなんて・・運転できないのが申し訳ない。

ホテルでの仕事は客室清掃。
ここのホテルでは全員ベッドメイクと水回りをこなす。
そしてご丁寧に、トレーニング期間が一週間ある。
最初リーダーに出身地とか年齢を聞かれたのだが、なんで年齢を言わなきゃいけないのかわからなかった。

私と同期で入った男子はまあまあ愛想のいい22歳。
この子の頭の回転が速く、1,2回言われたことをすぐにこなしてしまう。
隣で同じ作業をするのに、焦りがでて凄く疲れてしまった。
私達にベッドメイクを教えてくれた男子がいたのだがなんとまだ来て4日目だと言う。彼らはメモを取らなくても見ただけで大体イメージを掴み、何でもそつなくこなす。それで2人共、上の人に気に入られるのはうまい。

ちなみに仕事を教えてくれた男子は、東京で風俗やAVに斡旋するスカウトマンを3年やっていたらしく、月収150万で新宿に住んでいたらしい。彼曰く「東京の女は金しか目が無い、じぶんのことしか考えていない」らしく、東京の生活に疲れてここまできたらしい。22歳ですでに知らなくてもいい闇を存分に味わった様子。ちなみに私と会話したのではなく、全て盗み聞きから得た。

このホテルは見たところ、90%内地から来た派遣スタッフ、プラス一部のスリランカ人で構成されていて、年齢は20代で構成されている模様。他県で出会ったような30代以上のスタッフは自分ともう1人の女性以外見当たらない。これが沖縄なのか。年配者は仕事ができそうな地元のおばちゃんたち。
ゆるいどころか体育会系な雰囲気だし、使えなかったら1ヶ月でクビ切るとかいう話もあり、正直また面倒くさいところに来てしまった。
結構ハードな肉体労働なので、すでについていけるか不安。やっぱり自分は小心者だなと思う。

まあせっかく宮古島へ来たのだから、職場は置いておいて、できれば特別な経験ができたらなと思う。ただ、しばらくはこの肉体労働に慣れるのに時間がかかりそうだ。

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