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内省

 テレワークが増えてから、ぼんやりする時間を大切にできるようになった。無目的に過ごす時間の贅沢さを感じることができるくらいには歳を取ったなーと感じるこの頃。緑を見てると癒される。

 ぼーっとしなが、しばしば1日を振り返るのだが、最近、2つのことに気づいた。

 ひとつ目は無意識に人と比較していること。私は人は人、自分は自分と思うタイプだと思い込んでいたが、内省していると自分はなんてできないのかとネガティブになることがある。また、もっとできるんじゃないかとか、時間を無駄にしてるんじゃないかと、いろいろと心配になることもある。でもよく考えてみると、有名な人や成功している人に憧れて、比較をしているだけなのかもしれない。決して自分がよくできているなんて思ってないけど、悲観的にならなくていいくらいには楽しく生きている。こういった自分の中の矛盾、自分の軸で生きていたつもりでも人と比べてしまう弱さに気づいた。こうありたいと思うほど、自分がねじれの位置にいるということなのだろう。

 もうひとつは成長への無意味な執着を持っていたということ。なにかに挑戦したり、成し遂げたり、達成したりした結果として成長が得られるわけで、成長することは目的ではない。最近、色々と不満があって成長したいなとか思っていたけど、気付いたら成長が目的になっていた。成長したいのではなくて、今を成功させたい、やり切りたいだけなのだ。目的を見失わないようにしないといけないと深く反省。

 感情の浮き沈みはあるけど、娘が覚えたての腹這いで、無邪気におもちゃを取りに行く姿を見てると微笑ましくなる。これがしたいという衝動だけで動いている彼女はとても美しい。

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