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オーナーシップを持ち自分で稼ぐことを選んだ理由

前回、自治体を退職して独立することにした記事を書きました。「なんで安定した自治体を辞めるの?」という問いかけも時々いただいてます。

答え方は色んな切り口があってどれも嘘ではないのですが、その一つにはオーナーシップを持ってやりたかった、というのがあります。


オーナーシップを拒絶する"合理的組織"

これってバブル崩壊とその後の合理化という名の既得権保持が絡み合ってる問題だと私は感じているのですが、ある種の組織にはまだ「特定個人に頼らず仕組みで仕事をしろ」という呪文が根強く仕込まれていますよね。

一見すると経営目線からは適当にも思えますが、そもそもそれは高い成果がまず前提として出ていて、それを保持するためにどうこうするものじゃないでしょうか。そういう状態じゃないのに、まず現場に近いレベルでの第一声が「個人に頼るな」というのは非常にズレてるなと感じます。

またクリエイティブな業務はもちろんですが、定型的な仕事であっても、意外とその道に精通した"職人"って重宝されているんですよね。本当は"職人"に頼っているし、誰もがそのことを知っている。それなのに、「個人に頼るな」という呪文により、そういった役割の価値が不当に毀損されてるなと思います。

そこにゼネラリスト志向も加わり、結果として、「誰もオーナーシップを持ちきれない」という組織は日本に結構多いんじゃないでしょうか。

リアルなオーナーシップを持った瞬間にビリビリとシビれた

私自身も結果的に「オーナーシップを握りきれない」という罠に全く無自覚にかかっていました。ですが4年ほど前にはじめてNPOをベースにコーチングを提供させていただいたとき、そのオーナーシップの責任と重さに電撃が走るような衝撃を受けたのを覚えています。

こんなにシビれることがあるのか、と思いました。上手くいくもいかぬも全て自分の責任。クライアントのフィールドバックも全て個としての自分に返ってくる。苦しみも喜びも全部が糧であり次へのリソースになる感覚。

コーチングは特に職人的1人親方事業なところもあるので、オーナーシップの輪郭が非常に分かりやすかったというのもあります。

自分の稼ぎで自分を育てる自由を獲得したい

サラリーマンでいるということは、安定的な給与を得る代わりに、基本的に会社都合で教育され業務をアサインされるということでもあります。そりゃ、仕方ないことです。なんでも自分の都合良くはいきません。

そういう文脈で言うと、独立してやっていくとを選んだのは、自分の仮説にのっとって自分自身を育ててみたいと思ったからです。時間や資源を投入して最も自分が力を発揮できて、ちゃんと稼いで、世の中に価値を還元できるであろうことをもっとやってみたいと。それを全力でやっておかないと、いつか死ぬときに後悔するだろうなという直感です。

コーチングは自分のリソースを最大限に引き出していくための基本軸になるだろうと考えました。その先にはそこから派生した未来もいつくか持っています。ですが、まずは一つこの領域にしっかりコミットしていきたいと思っています。

独立するというのは、そのための手段として選択したということです。


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