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私がコーチングをはじめた理由と続ける目的。

何だかんだコーチングの道に足を踏み入れて3年超の時が経ち、いよいよ腰を据えてやっていこうと覚悟を決めたところです。

そんな話をすると、「そもそもなんでコーチングやってるの?」と聞いていただくことが多いので、ここで自己開示しておこうと思います。

元々コーチングと無縁の「感情」を取り扱わない仕事スタイルだった

仕事柄「ロジカル」に「淡々と」物事を進めるのが良しとされる所で20代中盤まで育成されてきており、実は以前は仕事に「感情」を込めるという発想がありませんでした。

せいぜい「言い方」くらいの問題、つまり相手を不用意に怒らせないとか、なんとなく納得感を持ってもらうには…といった小手先のスキルの話としてしか「感情」と向き合っていなかったんですね。

なので、ロジカルシンキングで「こうすべきだ」と思ったらズバズバそれを言って、自分もそれをゴリゴリやっていく、という仕事スタイルでやってきていました。

仕事を外されプロジェクトもダメになる挫折を経験する

そんなんで20代後半のある時、とあるプロジェクトをゼロから立ち上げてくれという話が自分に降ってきました。周囲も持て余してやりたくないという感じでしたが、まぁチャンスと思ってやってみようと。

いざ始まってみると上司も協力的なのかそうでないのかよく分からないとうか、妙なタイミングと理由でプロジェクトの進行を止められたりと、後から思うと色々危険信号が出ていたものです。

そんなこんなしつつなんとか初年度は求められた結果を出して、じゃあ来年どうするか、というところで自分は突然そのプロジェクトを外されることに。もちろんプロジェクトはそのまま鳴かず飛ばずで終わってしまいました。

細部はかなり端折ってますが、自分も悔しいし周りにも迷惑をかけるし、これは仕事上過去1番最悪な経験でした。

「感情」を取り扱うコーチングに出会い衝撃を受ける

というわけで「このままの仕事スタイルでは限界を感じる」と思い、悩んでいた時にふと出会ったのがコーチングです。なんとな〜くネットで調べながら、よし、いっそ飛び込んでみようとトレーニングを受けることにしました。

ここでさぁ感情を取り扱ってみようとなるわけですが、当然まず自分自身の感情が題材となりトレーニングが進み、衝撃を受けました。ロジカルに物事を捉えてていたつもりの自分が、実はめちゃくちゃ感情に振り回されていたことに気付いたのです。

こうして見ると件の上司、いや他の人も含めて、ほとんどの人が実は感情に振り回されて意思決定をしています。(そんなことはないと本人は往々にして思っていますが・・・。)かいつまんで言うと、自分が仕事を外された秘密もそこにあったわけです。

だからこそ、もちろんコーチングが全ての問題を解決するとは言えないけれど、適切に用いることで大きなインパクトがあると実感したのでした。

自分の生まれ持った資質がコーチングと噛み合うことに気付く

当初は自分の中で異質感のあったコーチングなのですが、やってるうちに自分の本質とどんどん噛み合っていくことに気付いてしまいます。

ずっと繊細すぎて邪魔だと思っていた感覚が重要な情報を勝手に拾ってきてくれること。インナーワークにぐっと入れる内省力。クライアントの世界にもぐっと入れる人間の精神への好奇心。そういう元々持っていたものが、コーチングと嚙み合っていってしまうわけです。

そしてクライアントの心の大切なものに触れられる尊さ、自分自身が人の役に立てるという自己効力感も得られます。ああ、出会ってしまったなという感じです。笑

適切に「感情」を取り扱わず苦戦する人を助けたい

改めて周りを見渡すと、「感情」によって動いているのに、それに目を向ける余裕がないために手こずっている方がたくさんいらっしゃいます。

例えば会社や団体経営者の方などは特にどなたも孤独の中で奮戦していますし、私のメインフィールドであるまちづくり分野でもメンタル面のサポートが見落とされがちです。また、行政組織に所属する方も”滅私の精神”で自らの感情を置いてきぼりにしやすい傾向にあります。

服装や髪型などの外見を整える時に鏡を用いるように、自分の内面を整えるにはコーチという鏡を使うことが有用です。もちろんうまく行ってればコーチの出番はないわけですが、目の前に見えている必要としている方々に届いていないことは問題だと思っています。

なので、「感情」を十分に取り扱わずにいて苦戦する方々に、コーチングを提供して寄り添い後押しすることで、本来持っている力を発揮していただくことが、私がコーチングを続ける目的です。


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