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企業内研修のつくりかたやり方考え方⑯

人財育成部門の種類

これまでの経験から、人財育成に携わる人には3種類あるように思われます。作業員、手配師、問題解決(支援)者です。
作業員はとにかく言われた研修、決められた研修を実施することが重要なので、ストーリーも戦略も期待効果もありません。上から言われればとにかくやる。現場は「忙しいのに余計なことをさせられる」としか思っていませんし、真剣には相手にしません。研修に参加はしますが、部屋を出たとたんテキストはゴミ箱へ、などというケースもあるようです。研修をやること自体が重要なので、基本外注もしません。
手配師は外部の研修屋さんのメニューからよさそうなものを選んで実施します。が、ここも戦略や独自の思考があるわけではないので外部に内容的要望が出せません。実施理由は「流行りだから」「他社もやっているから」などだったりします。効果も外部に所見を依頼し、それを上層部に伝えるだけです。
これらと違い問題解決(支援)者は理念、パーパス、会社や部門の方針、取り巻く環境と変化などを総合的に考え、適切な解決策として研修を立案・実施する。会社の頭脳、経営層の右腕として活動できる人・部隊です。これからの時代はますます問題解決(支援)者でないと、社内からも社外からも受け入れられないと思いますし、「人的資本の情報開示義務」だの「ISO30414」だのが重要視される時代、やっていけないのではないでしょうか。

写真は「みんなのフォトギャラリー」からお借りしました。素敵な写真です。ありがとうございます。


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