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怖い話

残暑厳しい折、そういえば今年は怪談話を聞いてないなと、最初に思い浮かんだ実話です。

高校時代お付き合いしていたBFの大人しい真面目くん一家の話。

田舎の昔ながらの三世代同居で、とてもとても普通の家族の中で唯一、ファンキーなお爺さんの逸話をよく聞かせてくれました。

軽トラックで家庭菜園へ野良仕事に出かけたと思ったら、町内の電柱に激突、頭から流血して帰宅したり、

病院へ行くと言って、ズボンを履き忘れ、ステテコで外出したり、

やや痴ほう症気味なんだということです。

ある夏の日、夕食時に家族そろった食卓で、爺さんがずっと「入れ歯が無い、朝から無い」食べづらいとぼやいていたそうです。

食事も終盤になり、それぞれがヤカンごと冷やした麦茶を飲み寛ぎます。

お父さんが麦茶のお代わりを所望し、お母さんが少なくなったヤカンから注ごうとすると何やら「カラン、カラン、」と。

蓋を取り覗くと、なんと! 爺さんの探しものはそこにありました!





これが人生一怖い話です。


私の子どもの頃は、夏はヤカンごと麦茶冷やしてたなぁ。
あの頃、暑くて毎日、川で遊泳してたなぁ。
そこでこうやって日々のニュースに笑い合ってたのを想い出しました。
懐かしい。

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