プロ　音楽編　text by ナカノ　no.1

 ☆ナカノ☆見出しイラストの大学二回生。新潟出身。京都在住。"majime"zine編集長。寄稿してくれる方大募集中。instagram:majime_zine

この社会は、たくさんのプロでできている。

「プロ」とは、職業的、専門的な技術を持つ人のこと。

　例えば私が前にするこのパソコンにしても、商品企画するプロ、設計するプロ、部品を作るプロ、組み立てるプロ、売りつけるプロ、壊れた部分をなおすプロ…。他にもたくさんのプロたちが、こうしてパソコンが私の前で躍動する状況を作り出している。さらにこういったパソコンを使って活躍する「プロ」は、アスリートとして高速タイピングを極めるプロから、宇宙の神秘に挑むプロまで存在する。

　この天文学的な数字の様々なプロについて一括りに論を展開することは、あまりに難しい。だから、ある種類の「プロ」に限って考えたいと思う。
それは、「アマ」というプロの対義語に当たる肩書で、趣味の範疇で同じ活動をしている人びとがいる事柄に関する「プロ」である。
例えば、囲碁の世界。美術の世界。音楽の世界。スポーツの世界。直接私たちの生活にかかわらなくても、感動を生み出すことで社会を支える類のプロともいえる。

　私も含め学生は、部活動や趣味でそれらの活動をする機会が多い。そして、ほとんどの場合肩書は「アマ」である。しかし、我々の中にはその活動のために、短い学生生活の休日の大半を費やしたり、灼熱の太陽の下でボールを放り投げ続けることをいとわなかったりする。