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1年間の育休期間が終わった

今日はわりとセンチメンタルです。

第二子の育休期間が今日でおしまい。
本当は4月に職場復帰する予定にしてました。
色々と悩んで悩んで、育休期間を半年延長。
結局トータルで1年間の育休期間が今日でおしまい。

一人目の妊娠・育休中は「早く復帰しないと、自分の価値が下がってしまう」とものすごく焦っていました。

↓一人目復職直後のブログ。今読むと焦りがすごい。

そんな私が色々悩んだ挙句、半年間も育休延長したのは自分でもなかなか思い切った決断だったと思います。

実際その決断をしてみて、「職場復帰したくないな!」と思うほど充実していました。

こんな育休の過ごし方もあるんだな~と思って貰えたら嬉しいです。


子育て×学びのコミュニティへの参加

産後二ヶ月ぐらいから、一般社団法人ぷちでガチ子連れMBAという、子育て×学びのコミュニティで運営として活動していました。

もともと第一子の妊娠中に名古屋商科大学MBAのコースに通っていたことからMBAに興味があり、子連れでMBAを学べるなんて最高じゃん?!と思い、講座に参加していたのがきっかけでこの団体を知っていました。

当時はキャリアのブランクが空くことを懸念し、生後半年で復職予定にしていたので運営に携わることはできず…

二人目の育休中はちょっとでもいいから運営をやってみたいなと思っていたのです。

講座を受けるよりも講座を作るほうが面白そうだなと思ったので(笑)


未経験な職種にチャレンジする

団体運営では結局講座の企画や運営はほとんどやりませんでした(やらんかったんかーい)

参加した当時、コロナの影響でリアル開催していた講座をすべてオンラインで完結できるようにシフトしていく真っ最中。

私は自分のキャリアチェンジしたい想いを代表やメインメンバーに相談し、「実は本職とは全く関係ないんですがマーケティングに興味がありまして…未経験なんですけど…」とモジモジしながら相談すると、「やりたいことをやってくれ!!」と強く背中を押してもらいました。

職種を変えたいと思い、転職活動するも実績がないと面接すら受けられない…そもそも自分が何をやりたいのか?どんな仕事で能力を発揮できるのか?能力が発揮しやすい職場はどんな感じだ?などなど疑問だらけの転職活動で挫折だらけ。

そうなんです。キャリアチェンジするときの最大の難関が「未経験で実績を詰めるところがすごく少ない」ということ。

腕試しをさせてもらえる場所が見つかった!と小躍りしましたが、すぐに壁にぶち当たりました。

自由にやってよいという場面で初めて視点が一つ上に上がる

小さい団体なので、個人の動きが収益(団体の維持費獲得)に直結するのが目に見えてました。しかし「自由にやってよし」と言われたものの、どうしたらいいのか…。ここで私の脳は産まれて初めて稼働効率の最高値を叩き出したのではないでしょうか(笑)

正直振り返ってみて、収益に貢献できたかはわかりませんが…
ただ、団体の認知度を上げるためにどうしたらいいのか?
同じような悩みを抱えた人に届けるためにどうしたらいいのか?
を一生懸命考え、そしてそれを達成するために学び、行動をしたなぁと思います。

大企業に勤めるサラリーマンなので「経営者視点を持て!」とは言われるけれど、責任も権限も持たない下っ端社員にいくら経営者視点を持てと言われても無理です。

経営者視点…までは無いにしても、階層が少ない組織で役割を担うことで一つ上の視点は味わえたなと思います。

大企業で一人に与えられる裁量って結構狭くて。自分でドライブできる感触を得て、今団体(組織)に必要な動きってなんだ?と考えました。

何より起業家のすぐ隣で、スピード感や行動力を見れたのが大きな財産です。

自分がリーダーシップを取り企画を進める

団体の運営に関わることで組織の理念の練り方や、広報・マーケティングの重要性、営業(販促活動)の難しさなど、普段味わうことができない職種の活動を垣間見ることができました。

ガッツリと方針を決める人がいて、既存の事業(講座運営)があり、さらに新しいサービスを開発していく。

この一連のサイクルを手伝いながら、運営メンバーとして0→1,1→10と組織を拡大する方法を学んでいった気がします。

同時に、自分が進めてきた、妊娠・出産・子育て・仕事を疑似体験するボードゲームの企画も賛同者やゲーム設計仲間を集めることができました。

自分の企画を何度も見直す、ゲーム設計について知る、広報活動を強化する…

いずれも団体運営で学んだノウハウをすぐさま活用しました。

学びと実践の高速回転を行ったと思います。勉強しながら自分の企画を立ち上げる経験も普通にサラリーマンをしていたらできなかった経験だなぁと思いました。

多才で多彩な仲間の中で自分の良いところを見つけてもらった

前述に記載した過去のブログの通り、私は一人目の妊娠中からキャリアのブランクが空くことにとても大きな恐怖を覚えていました。

未だにあるのか、ないのかと言われると多少はあります。

だけど以前に比べたら過剰に不安に思う気持ちはだいぶ減って、むしろがんじがらめにならずに自分の特性を生かしていいパフォーマンスを出そうという前向きな気持ちになっています。

それもこれも色んな才能を持った人と色んなプロジェクトを一緒にできたおかげです。

業界や業種を跨ぐけれども、
自分と同じようにキャリアや家族について悩む仲間に出会たことが一番大きかったと思います。
みんな、色んなことで悩みながらここで何かをつかもうとしているのだなとしみじみ思いました。

そんなバリエーション豊かな人たちの中で、単純に子供について「かわいいね~」という話をするだけじゃなくて(もちろんそういう会話も大好きなんですが)

チームとしての課題や、方針について真剣に考え議論したことで「えいこさんって○○なことが得意だよね」とか「これすごいよ!」と褒めてもらえたりしました。

頭ではわかっていたのですが、ジョハリの窓じゃないですが、自分の見えない自分を教えて貰った気がします。

1人でうんうん悩んで一人で勉強していただけではわからなかった自分の資質を改めて自覚させてもらいました。

自信を完全に失っていた産休前の私ですが、今は「大丈夫。私は○○なことは得意だ」と胸を張って言えるようになりました。大きな成長だと思います。

そして自分自身も周りの人の良いところに気づいたらすかさず言えるように意識しつづけたいです。

この育休生活を維持するために失ったもの

上記の内容を読んだ人の中で「いやいや…乳児を子育てしながらここまでやるの?意識高い系かよ…」と思った人もいると思います。

正直に言うと、この運営や企画の時間を得るためにお金をたくさんかけて子供を預けまくりました。

育休中になにやってんねん!と色んなところから矢が飛んできそうです。一番は大きくなった娘に何か言われるんじゃないかと思っています(笑)

そう、ただでさえ育休中は年収が減るのにさらに減る行動を取りました。
でも現代において少なくとも私が勤めている会社でサバティカル休暇なんてものはありません

こんだけお金を使って価値があったのか?私はあったなと思います。

また同じお金をかけて時間を得るにしても、人によっては資格試験の勉強をみっちり行って、育休中に新しいスキルの看板を手にいれ、キャリアチェンジを行う人もいると思います。通常こちらの選択をする人が多いのでないでしょうか?

この二つの選択肢を私自身すごーーく悩んだのですが、結局産休前の自己肯定感だだ下がりで何ができるのか全然わかっていない自信を喪失した自分が新たなスキルの看板を手に入れるのと、
今の私で充分なんだ、大丈夫だ!とありのままの自分を認められるようになるのと、結果として後者のほうがよかったなと思います。

決して資格勉強に邁進するのを否定しているわけではなく、
一つの育休の過ごし方としてキャリアチェンジをする方向を自分一人で決めつけずに、小さく初めてみて、失敗を積んでから大きく方向性を決めてスキルの看板を手に入れる、というのも選択肢としてアリだなと思います。

子供を持つと自分の生き方やキャリアに疑問を持つ方が多いかなと思います。

そんな時に、○○の資格を取ろう!と決めて一人でゴリゴリ勉強も良いですが、どんなことを始めたらいいのかわからない人はこうやって安心してたくさん失敗できるところで沢山こけてみるのをお勧めします。

フロンティア精神を持つ

メーカーの技術職にいると正直ロールモデルなんていません。

よくキャリアに悩むとロールモデルに相談だと言われますが、いつも「そんな人がいるなら会ってみたいよ!」と心の中でツッコミを入れてました。

二人目にして悟ったのは、理系で・子連れで・仕事をしている・女性というロールモデルを見つけることは至難の業だなという事実です。

じゃあどうするのか?
フロンティア精神を持って自分で開拓していくしかありません。

私の手にあるツルハシはいったいどんな能力なのだろう、
私はどんな土地をどう開拓したいのだろう、
誰かを参考に…はできない。自分で考えるんだ、と運営に携わり、企画を進めることで見えてきました。

学ぶ、行動する、考える
この3つをぐるぐると回転し続ける必要があります。
どれか一つが欠けると、パフォーマンスが落ちたり、企画がうまくいかなくなったり、自分が納得できなくて悶々とすることが出てくるのだなという発見がありました。

この気づきと、周りの人に教えてもらった自分の強み、やってきたこと、楽しかったことetc
色んなことで自己肯定感が上がった気がします。
フロンティア精神で明日からまたぼちぼち頑張ろうと思っています。







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