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いながキネマ

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#視の日

『上意討ち -拝領妻始末-』

『上意討ち -拝領妻始末-』

『上意討ち』
監督小林正樹
脚本橋本忍
主演三船敏郎、仲代達也

「最高!」
の一言しか出ない。

側室が家臣に下げ渡される。
意に反した嫁を拒むが、「家」はそれを受け入れろと説得。
豈図らんや、とても夫婦仲はよく、仲睦まじく、子まで成した。
しかし、藩の「お家の事情」で側室を返せと「お家」と「家」は迫る。

受け入れるのか?
拒むのか?

時代劇の最高中の最高。
最高です!
#いながキネマ
#

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『ガールコップス』

『ガールコップス』

『ガールズコップ』
主演ラミラン

また観た。
気軽に観ることのできるバディものコメディだが、深いんですよ。
女性機動隊の精鋭だった主人公は結婚、子育てで現場を離れ、警察署の総合受付に回されてる。
そんな中、性被害を受けた大学生が通報に来るが、署を飛び出し自殺を図る。
受付係りながら捜査に乗り出す。
相棒は男ばかりの刑事課ではみごにされている義妹。超仲の悪い義姉と小姑バディ。
設定だけで笑える。

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『バービー』

『バービー』

話題のバービーを観てきました。
初めのシーンで爆笑しました。
この先にどんな「旅」が待っているのかとワクワクしました。

それはバービーランドへの旅だったんですね。
赤ちゃん人形を使ったおままごとばかりしていた「女の子」たちが、働いたり、パイロットや医者などの専門的な仕事について働いてたり、工事現場で力仕事をしたり、政治家になり、大統領になる。様々な人種のバービーたちが、ボーイフレンドのケンやアラ

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『ユー ピープル』

『ユー ピープル』

ユダヤ人の彼と、ムスリムの彼女が偶然の出会いから恋に落ちた。
なんか世間とうまく折り合えなかった二人だけど、二人の仲はとても気が合い、「楽」だった。

結婚を意識して、彼が彼女の両親に会いに行ってからおかしくなった。BLMや公民権運動を持ち出し、黒人がいかに抑圧され暴力の下にいたかを静かな怒りを持って語る彼女のパパ。
そして彼女が彼の家の両親に会いに行った時の違和感。「素敵なお嬢さん」と褒めまくる

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『ヒトラー最後の12日間』

『ヒトラー最後の12日間』

『ヒトラー 最後の12日間』
主演 ブルーノガンツ

ベルリンに砲弾が落ちた。
空襲ではない。
ソ連軍が首都12キロまで迫っている。

「シュタイナー師団が動けば打開できる」
総統司令部のヒトラーはドイツ全軍の兵力を把握していなかった。
シュタイナー師団はすでに崩壊していた。そのことはヒトラーには報告されていなかった。
ヒトラーはベルリンに残ることを告げる。

あの有名な「総統はお怒りです」動画の

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『笛吹川』

『笛吹川』

木下恵介監督
高峰秀子、田村高広、松本幸四郎

映画は、武田信玄が生まれた時から、勝頼が亡くなるまでを、笛吹川の橋の袂に住む百姓の家族の視点から描いたもの。
高校時代に原作深沢七郎を読んでびっくりした。だいぶ大人になって映画を観て、びっくりした。
戦国ものや歴史ものは流行りだけど、こんな視点で描いたものは少ない。

親戚は戦さが大好きで、出世のチャンスと思ってる。そのため娘たちは良家に嫁入りったり

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『ヴァチカンのエクソシスト』

『ヴァチカンのエクソシスト』

主演 ラッセルクロー

めちゃ暑いし避暑を兼ねて映画館に行ってきました。
『ヴァチカンの』はホラーでヒヤッとするだろうし、主演は俳優は名優ラッセルクローだし、SNSではエクソシストラッセルクローのファンアートは大人気らしいし。

登場はいきなり悪魔祓いの場面から。私の世代の方なら『エクソシスト』をご覧になっているので、だいたい想像がつくと思いますが、悪魔もあんな感じです。
出だしの雰囲気はよかった

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『ザ・グローリー』

『ザ・グローリー』

主演 ソン・ヘギョ

こってりてんこ盛りの復讐劇。

高校時代に過酷ないじめに遭ってきた女子高生ムンドンウンは教師たちからも家族からも孤立の中で退学。
その後、キンパ屋さんや銭湯や染色工場で働きながら苦学の末に高校卒業資格を取り教育大学に入学、小学校の教師になる。
受け持った小学一年のクラスには、いじめグループのリーダーだったパクヨンジンの娘がいた。

偶然に見える出来事のすべては、彼女が18年間

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