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やばい、まじやばい! 透視したら訴えられた!

やばい、まじやばい! 透視をしたら訴えられた!

私の名前は猫谷諭吉といいます。年齢は46歳の男性です。
東京都足立区川北3-15-7に住んでいます。
職業は、有限会社 造作物検査技研の社長をやっています。社長といっても、実際に働くのは私一人ですので、一人カンパニーです。
会社の業務内容は、主に高速道路や橋の橋脚部やトンネル内壁のコンクリ内部のクラックの確認、地中のガス管、水道管の劣化状況の確認です。

私は、テレビキャスターの櫻井アユミさんこと権田順子さんから、正当な理由なく権田さんに対しのぞき行為を行ったこと、並びに、権田さん本人の同意を得ることなく権田さんの個人情報を不法に取得したことで訴えられ、その被疑者となっていることを理解しています。

私は、権田さんの着衣の下の身体を見たことは認めますが、それは権田さんの許可を得たうえで行ったものであり、のぞき行為には該当しないと考えます。また、私は権田さんの個人情報を不法に取得したことはありません。

以下に、詳細を述べます。

私が権田さんのインタビューを受けたのは、令和4年2月18日の午後5時頃でした。
場所は、板橋区元赤坂にある権田さんがキャスターをつとめる報道番組イブニングアイズの収録を行うテレビMXの第3スタジオでした。
権田さんと会うのはそれが初めてでした。

テレビ局より、出演オファーを受けたのは、前日の午後6時過ぎでした。
担当ディレクターの吉田さんという方から電話がありました。
「現代の仕事人」というコーナーで予定していた出演者が、コロナ陽性となり、急きょ出演見合わせとなったため、私に出演してほしいという話でした。

翌日はたまたま予定が入っていなかったため、会社の宣伝にでもなるかと思い、出演を受諾しましたが、一方で見世物になるようでもあり、正直なところあまり気乗りはしませんでした。

私はイブニングアイズをそれまでほとんど見たことがなかったため、キャスターが権田さんであることは知りませんでした。実際、当日打ち合わせで権田さんと会って、初めて権田さんがキャスターであることを知りました。

したがって、私が権田さんの個人情報を当日の番組開始前までに取得することは現実的に不可能なことなのです。

確かに私は権田さんについては以前より知っていましたが、過去に女子大生系グラビアイドルとして過激なTバックで人気があったというレベルの知識しか持ち合わせていませんでした。
権田さんが、その後、Tバックグラドルから清楚な知性派ニュースキャスターへと転身し「親父殺し」、「愛人にしたいキャスターNo.1」の異名で人気を博していることは、その時まで正直知りませんでした。
番組開始からびしっとスーツを着て番組を進行する権田さんを楽屋のモニターで見ながら、なぜあのままTバックを続けなかったのだろうと不思議に思ったぐらいです。

番組が始まって1時間程で、特集コーナーの「現代の仕事人」となり、高速道路や橋の橋脚部のコンクリ内のクラックや、地中の配管の劣化を見抜く凄腕仕事人として私が紹介され、権田さんのインタビューが始まりました。

まずは、事前の打ち合わせ通りに、会社の業務内容やこれまでに手掛けた仕事についての質問でした。
私が特別な計測機器を一切用いず、どのようにコンクリ内部の微細なクラックや土中の配管状態を確認できるのかという打ち合わせにはなかった質問に対し、私が「私には見えるんですね。」と答えたところから、雰囲気がおかしくなりました。

権田さんが「まるで透視能力をお持ちになっているかのような発言ですね。」と小馬鹿にしたような言い方をしたので、私はすこしカチンときて「持っているかのようなではなく、実際に持っているんです」と答えました。

それを受けて権田さんは鼻で笑うような態度で、「あらあら、透視能力があるなら、女性の裸も見放題で、男性としては男冥利につきるのではありませんか? 女性としてはたまったものではありませんけど・・・」と言いました。

私は「残念ながら服や下着だけを透視し裸を見るような器用なことはできません。法的な難しいことはわかりませんが、身体を見ることにはなるので、相手の許可がない限り女性も含めて人に対する透視はいっさい行っていません。透視能力はもっぱら仕事にしか使っておりません。」と答えました。


実際のところ、私の透視能力は、服や下着を通り越し、その下の皮膚も通り越して、皮下にある毛細血管や筋肉組成が見えてしまうのです。
ですから、私が透視した人体というのは、昔、日本全国を回って開催されていた“人体の不思議展”にあった皮膚を剥いだ人間の血管標本や筋肉標本のような感じなのです。

そして、時には筋肉すら通り越し、その下の内蔵の動きまでが見える時もあります。もっとひどいと、骨格だけ見える、つまり動く骨格標本のように見えることもあります。
そして問題は、私がそれをまったくコントロールできないという点にあります。私の意思と関係なく、透けて見えるレベルが勝手に変わるのです。
私はそんな人体の不思議展のような気色の悪いものは見たくもありません。ですから、私は人体を透視しようなどとは一切思わないのです。

権田さんは、私の言っていること、すなわち透視ができることは、非常に疑わしい、むしろまったく真実味がない、非現実的だと言いました。
そして、このようなまじめな報道番組において、そのような戯言を言うことは、この番組並びに番組制作スタッフ、そして視聴者への冒涜であるとともに、あなたのビジネスにも大きなマイナスになるというようなこと言いました。

私は、テレビ局に請われてわざわざインタビューに応じているというのに、なぜ権田さんにそのようなことを言われなければならないのか理解ができませんでした。
私は、権田さんに対し、質問に誠実に事実を答えたまでであり、権田さんの今の言葉は非常に無礼であると言ったのですが、権田さんはまったく意に介さない様子でした。

権田さんは、人体の透視に本人の許可が必要ということなら、許可をするので、ぜひこの場で自分を透視し、わかったことをすべて全国の視聴者に向けて包み隠さず喋って、透視能力が事実であることを証明してもらいたいと言いました。非常に悪意を持った言い方でした。

私は権田さんに、あなたが疑う気持ちは十分にわかるが、これは生放送でもあるので、私が透視した内容をそのまま話すことには非常に抵抗があるとを伝えたのですが、権田さんは私がこの場で透視を行うことを譲りませんでした。
また、権田さんは、私の顧客は、安全を確保するためにも、私の透視能力が真実であるかを確認する必要があるとも言いました。
番組のディレクターも、カメラの背後から、カンペを出して、直ちに権田さんに対し透視を行うよう促すのでした。

ですので、私は、まったく気乗りはしませんでしたが、やむなく権田さんの透視を試みることになったのでした。

権田さんは、キャスター席から立ち上がると、私の方に進み、両手を腰に当て直立する形で私と対峙しました。
そして権田さんは「どうぞ、遠慮ならさず私の全身を透視してください」と言いました。まるで勝ち誇ったような言い方でした。

そこまで言われると後には引けません。私は覚悟を決め、意識を権田さんの上半身にまず集中し透視を始めました。

目の前の権田さんがみるみる筋肉標本になったかと思うと、今度は権田さんの活発な腸の煽動運動が見えました。
うねうねと動く腸の活動は、気色悪さ半分、人体の神秘半分でした。
権田さんの大腸の中で大きな大便が出口方向に向かって動いていくのわかりました。
権田さんが私と話をしながら、一方で強い便意を感じているだろうことは明白でした。

私は活発な煽動運動を繰り返す権田さんの大腸を見ているうちに、直腸の終わり、すなわち肛門付近に大きな内痔核1つと外痔核1つがあることを確認しました。
Tバックを履くにはかなりの困難を伴うことがわかりました。
また、彼女が盲腸を切除していることにも気づきました。

他に腹部では子宮にY字型の避妊リングが入っていることも確認できました。

内蔵以外では、鼻と両胸にはシリコン状の物質が入っていることが確認できました。
また、へそと陰部に1つずつピアスをしてることも確認できました。

顔面の筋肉には糸状の金属が左右に十数本ずつ埋め込まれており、それらによって筋肉全体が上方に吊り上げられていることも確認できました。

歯については、上前歯6本はほとんど残っておらず、犬歯付近のインプラントを土台にブリッジ状に連結した義歯が装着されており、まるで獅子舞の歯を連想さるものでした。

それで私は上記の観察で得られた客観的事実を詳細に伝えた後、権田さんに向かって、「それからあなたは今すごく大きなうんこがしたい。だからすぐトイレにいったほうがいい。でも、大きなうんこをすると2個ある大きなイボ痔は相当痛いでしょうね。」
と言いました。

権田さんが私を訴えてきたのは、その直後だったと思います。


なお,この調書は,私が話した内容を,私の要望により,私の不在の場で書いてもらったものです。
また,この調書の内容は間違いありませんが,調書各ページ欄外への指印ないし押印については,そこまでする必要はありませんので,いずれも辞退します。
猫谷諭吉・押印(指印)


上記のとおり録取して読み聞かせ,かつ,閲読させたところ,誤りのないことを申し立て,署名・押印(指印)した。
平成4年3月7日
東京北地方検察庁
検察官検事 湯川徳太郎・押印
検察事務官 笹川 吉行・押印

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