君を殺す歌がうたいたい
言葉を育てる 君だけを傷付ける葉を
その腐った傷口に一つ 僕の呪いを寄生させて
瘡蓋なんて付けさせるかよ 死ぬまで抱えていればいい
いつか育った呪いが 全てを蝕むその日まで
君に穴を開けたい 直径十五センチの左穴
多分永遠に埋められないだろう 歪な代用品を探す
この痛みが分かってたまるか この痛みは僕だけのものだ
吐き出した言の葉は この日を思い出させるから
君に一つでいい 傷を付けたかった
ふと触れたとき疼いてしまうような そんな優しい傷を
僕にはあるんだ 君に殺された