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“あなたのオンナ”を蘇らせる赤色の魔法

最初に赤色の魔法にかかったのは、20代の頃。

のちに女優となってブレイクすることとなる某モデルさんを、出版社のパーティで見かけたときだった。

見かけたというより、視界の中に飛び込んできたと言った方がしっくりくる。

まるで踊っているかのように真っ赤なワンピースの裾をひらひらとさせ、にこやかに挨拶をして回っている彼女のまわりは、大勢の人だかりの中でも分かるくらい、キラキラと発光していた。

今思うと、あれが人気者の運命を背負う人特有の、オーラというものなのだろう。

その場にいた彼女の姿に強烈な憧れを抱いた私は「いつかきっと私も赤いワンピースを着よう」と心に決めた。

とはいっても、それから赤いワンピースを実際着たのはずいぶんと後になってからだ。

その頃、私はかなり年上の男性に恋をしていて、彼から誘われたパーティに赤いワンピースを着ていく事にしたのだ。

彼はパーティの間中、最初から最後まで長く一緒にいてくれて、色々な人に私を紹介してくれた。

そしてパーティの後、魔法がかかったような彼から頻繁に連絡がくるようになった。

そして受けたデートのお誘い。

・・・結局デートには行かないままその恋は終わりを迎えてしまったのだけど、私にとって、「魔法は赤いワンピースによってかけられた」と思えるような出来事だった。

妄想デートコーデ

それからというもの私は、その後始めたファッションコンサルティングの仕事で、クライアントである女性たちに、赤色をことあるごことにすすめてきた。

「赤いネイルにしたら、男性が肉食化しました」「唇を赤リップにしたらキレイと褒められるようになった」という人もいた。赤のワンピースに至っては、「着ていったら、男性からはもちろん、おじさまからも丁寧に扱ってもらえるようになった」という人も。

後で知った知識だけど、色彩心理学で言うと「赤には、男性を興奮させて追いかけたいと思わせるとか、闘志を高める、女性を獲得したいと思う、アドレナリンの放出を促す効果がある」とまで言われているようだ。

なにはともあれ赤色には、纏った人の中にあるオンナを瞬時で蘇らせる魔法があると思う。

蘇った“あなたのオンナ”とは、オンナとしての自信や喜びや楽しさであり、自分を大切にする気持ちそのものもである。

そんなオンナ成分を解き放ち、煌めくオンナをオトコが放っておくわけがないのだ。

さぁ、“あなたのオンナ”が蘇る赤色の魔法を使ってみよう。

柴崎マイ



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