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だって、おいしそうな女だから

35歳以上でも「おいしそうな女」に見える女性がいる。

彼女たちは、いつまでもオンナだ。年相応の美しさを滲ませながら、最愛のオトコから愛され、自分の好きな仕事を手にして光り輝いている。

25歳のころに数ヶ月いたパリで、遠目で見かけたマダムたちのような女性だろうか。その実態はときに手からこぼれ落ち、霧の中にいるように霞みながらも、私は、30代40代とそんなオンナになりたいと思いながら、彼女たちのイメージを探り続けてきた。

そして46歳となった今。

20代のときのように若さで支えられた美しさ、燃えさかるような野心、愛への希望と失望が渦巻いていた頃とは別の魅力が、この世代にはあると思う。

人によっては、結婚したり出産したり、家庭を守ることを第一にする人もいれば、社会に出て戦い続けている人もいる。生き方が分かれ、それぞれにオンナの人生を選択していく世代だ。

場合によっては、外見内面共にたちまち「おばさん」と呼ばれるようになる、オンナにとっては過酷な年代だけど、それをものともしないまだまだオンナ盛りの人たちもいる。

ひときわ憧れてやまなかったのが、美しく、愛されていて、好きな仕事で輝くために懸命に幸せを追いかけ、ときにこぼれ落ちる幸せに憂いながらも、オンナの幸せ最上級ともいえる<美・愛・好きな仕事>という3つの幸せを手にいれたオンナたちだ。

私はひそかに彼女たちをこう呼んだ。「おいしそうな女」と。

プロローグイラスト

そしてこの10年、なりたい姿はいつしか、美と愛と好きな仕事を叶える「おいしそうな女」となった。

だから、彼女たちに追いつくために、有名人から一般人まで「おいしそうな女」だと思う女性を観察し分析し続けた。

私自身は、10代の頃から女性観察オタクで、10代から20代は「可愛くてモテる女子」20代後半からは「キレイで愛される美人」を観察しては「なりたい姿」として文やイラストにして分析しながら自分にも取り入れてきた。

それが30代後半からは「おいしそうな女」が、なりたい姿の対象となった。

彼女たちは、ファッションはもちろん、髪やメイク、ボディ、しぐさ、話し方、立ち振る舞い、マインドまで「おいしそうな女」だった。

完璧なキャリアウーマン女性とはまた違う、芯があるけど柔らかな雰囲気も印象的で、美魔女とも大人女子とも一線を画す存在感を放っていた。


このnoteでは、筆者自らも3つの幸せを手に入れるために奮闘し「おいしそうな女」を目指すために、彼女たちを観察して分析しながら得た「おいしそうな女」になるための外見内面のヒントを、ご紹介していきたい。

あなたのことも、この連載で「おいしそうな女」へと導いていけたら嬉しく思う。

改めて、2021年よろしくお願いします。

イラストレーター・エッセイスト 柴崎マイ


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