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飛び立つ腕

ふわりと腕が浮いてくれたら、肩こりってなくなりますよね。
なぜ肩が凝るのでしょう。

肩こりの原因の一つには、肩甲挙筋という肩甲骨を動かす筋肉が縮んでしまって起きていることがあります。
こうなると、肩が上がった状態になります。
例えば寒い時、ぎゅっと体をこんな形にすると思います。

ではこの「ちぢこまる」と逆の状態を作れると、肩こりはなくなるのでは。
肩先と首の位置をなるべく遠くに保つ努力をしてみます。

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肩の力を抜いて立ち、目線を遠くに。
足先は、土踏まずをグッと丸めて合足*にします。
*合足とは https://note.com/maiouginomiti/n/n803d10fcf0ec
尾骨を巻き込むように骨盤を立てて、肩甲骨を下げるように意識しながら
重心を下げていきます。

内圧を踵で感じながら、腕が浮き上がってくるように持ち上げてみます。
ここまでは、前回の「肩が疲れない腕の操作法」と同じです。
https://note.com/maiouginomiti/n/nacf0c057304f

今日はここからは、さらに飛び立ちます。

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舞扇を閉じた状態で両手に持ちます。
この時、腕の軸と扇の骨が揃うように気をつけます。
手首が曲がっていたり、肘が曲がっていると軸が正しくできません。
真っ直ぐ遠くを見るようにして、腕が目の前にすっと上がってくるようにします。
腕は伸ばしすぎず、曲げすぎず、胸も落とすことで目の前にラウンドを描くようにします。指は前にすっと伸びているので、上から見ると雫型のような形状になります。

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腕が上がってくる時に気をつけるのは、肩が一緒に上がらないこと。
むしろ肩は、腕が上がるほど下がってゆくような感じです。

腕(舞扇)が上がる→肩が下がる
ということは、舞扇がまるで滑走路を走り飛び立つ飛行機のような軌道を描きます。

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舞扇が目線に近くなるにつれ、肩が下がり、胸も落ちてゆきます。
骨盤も水平になり、詰まった腰椎が伸びてゆきます。
(わたしはこれで、腰痛を何度も回避しています。)

腰椎(腰の骨)の間がぐ〜っと伸び、重心を踵に感じながら、
ゆっくりと元の姿勢に戻ります。
しかし完全に戻してしまうのではなく、落とした肩は無理のない範囲で落としておいて、
次に舞扇を上げてゆく時には、さらに肩と首が離れて、腕がふわりと上がってゆくようにイメージします。
回数を重ねるごとに、どんどん腕が伸びてゆく感じです。

気がつくと、肩や腰の痛みが軽減していることに気付きます。
ストレッチとの違いは、「重心を落とす」こと。
これにより肩の関節に無理な力が働かずに、詰まるのとは逆の方向に関節を伸ばすことができるようです。

首が長くなって肩が落ちると、心なしか頭がスッキリするような気がします。
次回は体全体をまとめるワークを行います。
今日もお読みいただきありがとうございます。

舞扇ボディワークのお稽古を実際に体験してみたい、という方はよろしければご連絡くださいませ。
kaname.aquarius@gmail.com
件名に「舞扇の道 体験について」とご記入ください。

一緒に身体内の探索をしませんか。

かなめ

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