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肩が疲れない腕の操作方法

内圧で腕を上げる。
内圧とは、内側からの圧力です。
この体の中の内圧を上手く使えると、関節に負担をかける事なく身体運用が可能になる。
と小用先生。

「途切れる事ないたおやかな動き」は、この内圧が重要なようです。
今日は内圧をコントロールするお稽古と、
その内圧を使って腕を動かすお稽古をしてみようと思います。

まずやりたい事は、重心を足まで下げる事。
【重心を下降させる】
・耳眼水平(じがんすいへい・両眼両耳が水平を保っていて、首が曲がっていない)にする。
・両肩も水平(鏡でチェックすると、意外とどちらかが下がっていたり上がっていたりします。)できる範囲で。
・しっかりと胸を落とし(胸が張っていると、腰が反ります。)
・骨盤を水平にして(尾骨を巻き込む様にします) 
・頭の天辺を天井から吊るされている様なイメージで、目線は遠くを見る様に、眉間と奥歯から力を抜いて、涼やかな表情(大事)で立ちます。

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わたしはいつも、この姿勢をとるとまず、腹筋に力が入っていることに気付きます。
仙骨、尾骨を巻き込むために、腹筋の力を過剰に使っているようです。
そうすると、胸の筋肉にも力が入って、肩の上側の筋肉を使ってしまうので
肩こりのような痛みがきます。
この痛みをガイドに、腹圧を使って腰の後ろに膨らみを作るようにします。
すると、肩や腹筋、胸筋などの余計なところの力を使わずに骨盤を立てることができることに気付きます。

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足の裏、特に踵にかけてじ〜んと体の重さが乗ってきます。
この重さという負荷を、どんどん足に溜めていって、圧力を上げていきます。
「体の中に長い路を作る」
https://note.com/maiouginomiti/n/nea82a88cd9e6
こちらを参考にしてください。

この圧力を使って、腕を浮かせます。
この時、肩や腕の力は使わないように注意します。
しっかりと踵に圧がかかっているのを確認しながら、背面に意識を置いて、肩甲骨を下げるようにすると、腕がフワッと勝手に上がってくるようになります。(理想)

背中を通るエネルギーが下降することで、腕が上がります。

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滑車を使ったリレーのように、圧力が下がると腕が上がる、という感じだそうです。
このお稽古をしていると、そういえば普段の腕の上げ下げをどうしていただろうか?
腕を上げるのに、肩を使って上げていたような?
腕を上げる、という何気ない普段の動作について考えてしまいました。

肩甲骨が動けば、背中がすっと抵抗なく開けば、腕を使うときに肩が凝るということはなくなるのではないか。 と感じます。
実際、椅子に座っての作業をする時にこれに気をつけると、肩こりを感じ難くなります。
是非、皆様も試してみてください。

今日は腕の正しい操作法という目線で書いてみました。
お付き合いいただきありがとうございます。
次回は、舞扇を持って腕の意識を深く繋げてゆくというテーマで書いてみます。

舞扇ボディワークのお稽古を実際に体験してみたい、という方はよろしければご連絡くださいませ。
kaname.aquarius@gmail.com
件名に「舞扇の道 体験について」とご記入ください。

一緒に身体内の探索をしませんか。 かなめ

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