即興演奏をしている最中私が考えてることを言語化してみるの巻

「即興演奏してる時ってどんなこと考えてるの？」って何度聞かれてもちゃんと答えられずにいた私。即興している時の記憶が曖昧で自分でもよくわからなかったのです。次第に私自身も即興中の脳みその動きが気になってきたので、始めたばかりのこのnoteで言語化してみることに。自分の演奏の録音を聞きながらその時の記憶を呼び出してみました。
というわけで、ステージ上で誰かと一緒に即興する時の私の感覚をお話しいたします！

【ピアノとバイオリンのデュオでお題指定無しで即興する時の場合】

ステージ上に出てきてお辞儀。「楽しみだなぁ、どんな曲になるんだろ❤️」って気持ち。どんな曲調になるのか、何を表現するかもまだ分からない
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数秒の沈黙の間、辺りを見渡して表現の材料を探す。色とか室温とかお客さんの様子もめちゃくちゃ重要な要素
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ピアニストが先に演奏を始めたらその人が選んだ音を聴きながら目をつぶり、曲の雰囲気や速度、イメージカラーなどを考えながら楽器を構える。この時最初に出す音は「この音を出そう」って決めたりは全くせず、鳴らした後に「自分はこの音を選んだんだ、へぇ」って知るような感覚。出したい音を出すんじゃなくて、出た音を聞いて自分が出したかった音を知るっていう現象が連発するのが即興の気持ちいいところ
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気づいたら終わっている。楽しいジェットコースターに乗った直後のようなフワフワした高揚感に包まれながら、お客さんの拍手で自分たちが演奏を終えたことを知る。「我何弾いたんだろ〜、あとで録音聞こ〜」って思いながら舞台袖へ

やっぱり演奏の波に乗ってから弾き終えるまでの記憶がありません。こうして客観的に見てみると、即興演奏は流れるプールと似たものを感じます。最初にプールをグルグルして水の流れを作った後はただ何もせず流されるのを楽しむ、あの感覚です。つまり「即興中何を考えてるの？」という質問の答えは「演奏の軌道を作るために見えるものや聞こえるものから表現の材料を集め、その後は何も考えない」といった感じになるでしょうか。
明後日に即興演奏の本番があるので、改めて自分の様子に注目してみたいと思います。

note初心者の私の記事ですが、ここまで読んでくださりありがとうございました🍀また日を改めて私が即興演奏を始めた理由や演奏時の不思議な感覚についてお話ししたいと思います。

それにしても、はやくフィドラーになりたい。

🎻大谷　舞🎻