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即興で弾いたものを楽譜に起こしても再現できない件について

先日8月15日、とあるヴァイオリンの先生の生徒全員が出演する小さな発表会で演奏しました。バッハやモーツァルト、ベートーヴェンなど偉大な作曲家たちの名曲に紛れて我は即興演奏を。神がかった即興で有名な先輩、和久井沙良さんにピアノをお願いして2人で楽しく弾き遊びました。

noteの前の記事で言った通り演奏途中から記憶がほとんど無くなってしまうので、今回は舞台袖からきっちり録画しておきました。帰りの電車の中でそれを見たのですが、次から次へと曲調も速さも変わっているのに2人の息が驚くほどにぴったり。これについては即興演奏をしてる時に起こるなんとも説明しがたい不思議なシンクロとしかいいようがありません…!

即興演奏は、今回のように録画や録音をしておくことでしか残せません。逆に言えばそれさえしておけば理論上再現が可能になるわけです。しかし、ここでタイトルに書いた謎の現象にぶち当たってしまうんです。

即興演奏の録画を見ながら自分が弾いたものを楽譜に起こしてあとで弾いてみるということは何度も試したことがありますが、一度として完全再現できたことがありません。めちゃくちゃ速いフレーズや低い音から高い音に一気に飛ぶメロディは何度もその部分を練習してもなぜかあまりうまく弾けないんです…。それを思うと即興演奏で生み出す曲は一度きりで消えてしまう運命なのかなぁ…なんだかとても切ないけれど、その場で生まれてその場で消えるという流れには逆らえないのかもしれんなぁって。

でもそこも含めて即興の魅力だなって思うし、「一生に一回しか弾けない曲」なんて言い方をしてみたらなんだかとてもワクワクしてきます!即興演奏の謎はほんとにたくさんあるので、また後日いろんな不思議を紹介していきたいです!ここまで読んでくださってありがとうございました🍀

それにしても、はやくフィドラーになりたい。

🎻大谷 舞🎻

今までサポートしてくださった方、そして毎記事にしてくださってる方も…!本当にありがとうございます🙇‍♀️🙇‍♀️🙇‍♀️🙇‍♀️ 演奏や作品でお返しできるように、もっともっと成長したいと思います。