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‪⿻‬この曲記念日‪⿻1840.5.27

この日はイタリアのヴァイオリニスト、ニコロ・パガニーニ(1782-1840)が亡くなった日です。

セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943)
パガニーニの主題による狂詩曲 第18変奏 変ニ長調

ヴァイオリンの名手として名高いパガニーニ。
その超絶技巧に、当時のヨーロッパ中の人々が魅了されました。
かのシューベルトやリストも熱狂していました。
シューベルトは貧しかったにもかかわらず家具などを売り払ってまでパガニーニのチケットを買い、「天使の声を聴いた」と感激。リストは「私はピアノのパガニーニになる!」と奮起し、実際にピアノの超絶技巧を磨いたとも言われています。

光が強ければ、同時に影も濃くなります…
かたや熱狂する人々、かたや「悪魔に魂を売った」と噂し排除しようとする人々までもが現れました。それは恐ろしく無礼な噂ですが、悪魔の楽器と謳われ扱われていたとも言われるヴァイオリン。そんな楽器を演奏するのであれば、そんな噂も光栄なことだったのかしら……

彼自身は、青年時代は恋愛と賭博に明け暮れ、一方で結婚し子どもが生まれると溺愛、家庭を愛する人となります。なんとも激しい生涯でした。晩年は病弱だった体が悪化し、梅毒の治療のために飲んだ水銀の中毒で亡くなります。

さて、作曲家の面もあった(実際、自身が演奏する曲は多くが自作のものだった)パガニーニ、現代でも多くのヴァイオリニストが彼の作品に挑んでいます。

そしてパガニーニの死後、彼に魅了された人物がまた1人。ラフマニノフです。
パガニーニの作品でも特に有名なヴァイオリン曲「24の奇想曲」第24番の主題を用いた、オーケストラとピアノのための変奏曲形式の協奏曲です。

今回はそのラフマニノフの作品から、主題を鏡のように反転させた音型から出来ている第18変奏をお届けします。
パガニーニの本当の主題もぜひ聴いてみてくださいね。

stand.fm、Podcastにてピアノ演奏を収録、配信しております。合わせてぜひご視聴ください。↓



ご覧いただきありがとうございました。
次の配信をお楽しみに!

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